title:近長谷寺
案内図(周辺) 案内図(広域)


★近長谷寺への問合せは
Photo:近長谷寺本堂
三重四国八十八ヶ所七十九番札所
三重四国三十三ヶ所
_十一番札所

 近長谷寺略縁起 

 当寺院は、真言宗山階派に属し、丹生山近長谷寺と称して、仁和元年(885年)伊勢の国の豪族「飯高宿禰諸氏」が、人皇五八代光孝天皇の勅願所として、内外近親等に勧進して建立されたものである。
 飯高氏は奈良時代、四代の天皇(元正聖武淳仁孝謙)に仕えた妥女「飯高諸高」を送り出した豪族で、諸高は、性甚謙謹・志慕貞潔・典従三位を賜り、宝亀八年(777年)八十歳で奈保山に葬られるまで、多気郡勢和村丹生から産出する「水銀」で富を築き上げた。(続日本記より)
 御本尊十一面観音は、奈良の長谷寺、鎌倉の長谷寺とともに「日本三観音(三体の仏像を一本の樟から造られたものと伝えられている)」のひとつとして広く知られ、全国に二百ヶ寺以上あるといわれる大和長谷型観音に属するもので、なかでも右手に錫杖を添える姿は、日本唯一のものである。
 本堂は、中興の祖「真海上人」が、天文六年(1537年)勧進帳を出され五十年の歳月をかたむけ、天正末年に再建されたものである。その後政尊が僧堂を建てたが、元禄三年(1690年)の大雨洪水にて仏閣残らず破損。元禄七年(1694年)に現在の本堂が、快舜によって再建されたものである。また、五穀豊穣・開運・家内安全の守り仏として多数の信者を有し、伊勢の皇大神宮に近いということで近の一字を加え「近長谷寺」と改称されたのもこの頃である。なお現在の屋根は、昭和になって祐憲僧正が改修されたものである。
 現在では、毎年二月十八日を例大祭として、終日開帳し、厄除け祈祷、護摩法要などを行い、交通安全・学業・開運などの祈願所として、近郊近在の老若男女の崇拝の的となっている
Photo:十一面観音立像(像高6.6m)

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 国指定重要文化財 書 紙本墨書 一巻 平安後期
 近長谷寺資材帳(明治四五年二月八日指定)

 資財帳には、「実録近長谷寺堂舎並資材田地等事」と題して諸堂や所有地のことなどが詳記されており、平安時代における南伊勢の土地の様子を知るうえでの手がかりとして、唯一の資料で、天暦七年(953年)の原本を、天徳二年(958年)に書き写したものである。
 最近の県の調査において、斎王宮女御三六歌仙の一人「徽子」斎王も近長谷寺を訪れた事実が、当資財帳に「白玉(真珠の意味)壱丸施入」と記されていることから明らかになった。
Photo:近長谷寺資材帳

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 国指定重要文化財 彫 木造立像 一躰 平安後期 (八八五年建立)
 十一面観音立像(大正二年八月二十日指定)

 殆ど直立の寄木造りの巨像で、肩からの天衣は裳裾にて二重の円弧を作り、両手の端から出た天衣は垂直に近く、大きな曲線を描いて左右に垂れているため、この像をすらりとした壮麗な姿にしている。衣文は彫り浅く流麗な藤原調で、裾には平安前期式の鋭い衣のしわが作られ、そこに一木造りのような力強さを示している。

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 県指定有形文化財 建物 一棟 元禄七(一六九四年再建)
 近長谷寺本堂(平成二十一年三月十一日指定)


【近長谷寺本堂】
 多気町長谷の江戸時代中期建立の建造物。巨大な十一面観音立像を安置するため、中央は梁(はり)と束によって無柱の内部空間を実現するなど、近世的な技術を駆使している。

<参考>
 本堂は、中興の祖「真海上人」が、天文六年(1537年)勧進帳を出され五十年の歳月をかたむけ、天正末年に再建されたものである。その後政尊が僧堂を建てたが、元禄三年(1690年)の大雨洪水にて仏閣残らず破損。元禄七年(1694年)に現在の本堂が、快舜によって再建されたものである。(近長谷寺略縁起より)

Photo:近長谷寺本堂

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 町指定重要文化財 彫 木造座像 一躰 平安中期
 大日如来座像(平成元年十二月十一日指定)


 木造金剛界大日如来座像は、智拳印を結び頬は肉付き豊かで、口はへの字に引き締まり、胸肉も豊かで腰部から大腿部にかけての衣文に、翻波がはっきり窺える。創建当初「光明寺」と称した名にふさわしい本尊である。


 
【大日如来座像 94.5cm】
Photo:大日如来座像(像高94.5cm)

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 その他みどころ 

◆みどころ
 当山創建の飯高氏とは、奈良時代元正・聖武・孝鎌・淳仁の四天皇に仕えた采女を送り出した豪族で、勢和村丹生から産出する水銀で富を築き上げた一族であると「続日本紀」は伝えている。
 梵鐘は慶安元年(1648)政尊が造立。近長谷寺の扁額は、寛永21年(1644)京都智積院能化七世運敞僧都の筆。
 また、当山には、北畠信意、蒲生氏郷、稲葉太夫、藤堂和泉守の寄進状、紀州徳川頼宣公の寛文十年(1670年)修補寄進詳記位牌なが寺宝が所蔵されている。
 現在は、近郊近在の観音信仰厚く、特に二月十八日の例大祭には現世利益祈願の参詣者が多い。

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<1989年>
 伝統の復活に村おこし期待(1989.02.18)
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◆梵 鐘
 政尊が慶安元年(1868年)天命図書安次に造らせたもので、梵鐘銘文を伊勢宇治真常院の僧、高典が撰文している。

◆近長谷寺扁額
 寛永二十一年(1644年)京都智積院能化七世、運敞僧都の筆による。

◆寄進状
  北畠信意_天正三年(1575年)
  蒲生氏郷_天正年間
  稲葉大夫_慶長十三年(1607年)
  藤堂和泉守_元和三年(1617年)

◆修補寄進詳記位牌
  紀州和歌山藩主(徳川頼宣公_寛文十年(1670年)

◆近津長谷城
 近長谷寺の城山に、南北朝時代南朝方に味方した「伊勢神宮外宮禰宜度会家行」らが、貞和三年(1347年)に具足、兵糧米をととのえ構えた中世の山城。平成元年になって、町有地内に遊歩道及び展望台が設置された。

 近長谷寺ひとくちメモ 近津長谷城

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 年中行事 

初観音会  1月18日
春季大会式  2月18日_
四万六千功徳会  8月9〜10日
施餓鬼法要  8月15日
虫送り(精霊送り)  8月17日
除夜の鐘会 12月31日〜1月1日
例祭 毎月18日

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