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〜山間に響きわたる「懐かしのエレキサウンド」〜 (ハイパーキャラバン編)
Photo:Venturesメドレーを演奏するハイパーキャラバン

 午後0時20分、いよいよ、「ハイパーキャラバン」のステージとなりました。
 もともとは、GSリバイバルのスペシャルステージとして、ベンチャーズナンバーを演奏してきましたが、GSリバイバルの「Ventures」ステージを聞いた熱心な女性ファンのひとりから、「癒しのためのアルバムを制作してほしい」とのリクエストがきっかけで結成した「HyperCaravan(ハイパーキャラバン)」。メンバーは、リーダーのMartinさん(リードギター)、リズム&サイドギターのdanChan、ベースのIwasakiさん、そしてバッキングはシンセサイザーです。
 「VenturesのCaravanを超え、エレキサウンドを奏でよう」という思いを込めて(Hyper=「上」「超越」「向こう側」を意味する英語の接頭辞)「HyperCaravan」と命名し、文字通り、Venturesの名曲「Caravan」の演奏を最終目標として、細く長い道のりをスタートしたのだそうです。
 そして、本日がデビューのステージとなりました。

 コンサートは、約40分のステージで、Venturesのインスト曲を中心としたプログラム構成。なかでも、デュエット曲の草分けとなった「二人の銀座」や「君といつまでも」、「悲しき街角」などは往年のファンにはたまらないプログラムで、みなさん熱心に聴いて見えました。
 代表のMartiniさん曰く「豪華メンバーで繰り広げるステージは長年の夢、ベンチャーズの名曲のみならず、馴染の曲をチョイスしながらお楽しみいただければと思います。メンバー皆の夢実現に向けて、皆さんとともに楽しいステージが出来れば嬉しいです」と。
 今後の皆さんの活躍に期待したいですね!
 
「田んぼのコンサート」プログラム(出演:ハイパーキャラバン)
1 Walk Don't Run(急がば廻れ)〜Perfidia(パーフィディア)
〜Lullaby of the Leaves(木の葉の子守唄)
2 PIPLINE(パイプライン)
3 Apach(アパッチ)
4 DIAMOND HEAD(ダイアモンドヘッド)
5 THE CRUEL SEA(クルエルシー)
6 RUNAWAY(悲しき街角)
7 Ginza Lights(二人の銀座)
8 君といつまでも
9 雨の想い出
10 霧のカレリア

 今回のコンサート秘話を、少しご紹介しておきますと・・・
 Martinさんが今回のステージに臨むにあたり、通常使用するパワードミキサーに変えて、スタジオで使用していた特別仕様のパワードミキサーをハイパーキャラバンの演奏だけに使う。さらには、同氏の切り札ともいえるスペシャルギター「BlueJeans Professional」に、寺内サウンドをリアルに再現可能な“五十棲セッテイング”をチューンしたエフェクター「GT-10」に「Special O.F.C Cable」、「BOSS DI-1」を介してというまさにこだわりぬいた音響設備なのだそうです。
 私には、詳しい違いはよく分かりませんが、とにかく抜けるようで澄んだ音色にはうっとりとさせられます。

Photo:リズム&サイドギターは、dan chan Photo:ベースギターのIwasakiさん Photo:リードギターのMartinさん

 ベンチャーズと言えばなんといっても「テケテケテケ」でお馴染みのパイプライン。そして豪華版メドレーの「急がば回れ〜パーフィディア〜木の葉の子守歌」。マニアならずとも懐かしい曲ばかりです。
 注目のベンチャーズメドレー(Waik Don't Run(急がば回れ)〜Perfidia(パーフィディア)〜Lullaby of the Leaves(木の葉の子守歌)が始まりました。

 お馴染み「パイプライン」に続いて、「アパッチ」の演奏です。
 ベンチャーズのナンバーの中ではポピュラーなこの曲、アメリカ西部の雰囲気が伝わりましたらお慰み(笑)

 続いては、日本で最もヒットしたといわれているお馴染み「ダイアモンドヘッド」。今回新たに組み入れた「クルエルシー」。さらに日本でも「尾藤功」が歌ってヒットした「ランナウエイ」の演奏です。
 いずれも速弾きでリードギター泣かせの曲で、この日のためにほとんど毎日練習を欠かさないMartinさんの悲壮?な意気込みが伝わります。(汗)

Photo:パイプラインを演奏するハイパーキャラバン

 ここからが、郷愁のエレキサウンドプログラムの始まりです。
 先ずは、日本のデュエット曲の草分けともいわれる、山内賢と和泉雅子が歌ってヒットした「二人の銀座」です。この曲は、もともとベンチャーズの曲に永六輔が詩を書いたもので、往年のファンにはたまらない曲です。歌のヒットが映画制作にまで波及した「エレキの若大将」のような典型的なスタイルだといえるでしょう。
 リードギター1本でのイントロに始まり、小気味よいテンポと郷愁を誘う音色は、まさに王道。演奏後には、会場からは大きな拍手が沸き起こっていました。

 続いてもおなじみ、加山雄三のヒット曲「君といつまでも」をVenturesがアレンジして演奏した曲です。特に、Martinさんがオリジナルの雰囲気を生かしつつ、郷愁を誘うようなストリングスをあしらったMIDI(バッキング)を制作し、演奏されているということもあり、聴いている私たちには、おなじみの曲なれども、なんとも雰囲気のある曲に仕上がっているような気がしました。会場での反応はいうまでもなく、大絶賛でした。

 続いては、ワイルドワンズのリーダーの加瀬邦彦が、当時、寺内タケシとブルージーンズのギタリスト時代に作曲した「雨の想い出」です。今回は、Martinさんがアレンジを加えたもので、Martinさんからは、愛しの女性を「雨の滴」になぞらえて、想いを綴る愛の歌として演奏したいと紹介がありました。特に、後半のギターの「トレモロ」の部分は、感極まってもらい泣きしていまいそうな、そんな熱い想いが感じられる演奏だったと思います。(涙)

 インスト最後の曲は、スプートニクスの「霧のカレリア」です。
 この「霧のカレリア」は、曲間にロシア民謡の「トロイカ」が挿入されていることでも話題を呼んだ哀愁のある曲ですが、実はこの曲の舞台となるカレリア地方には冷戦時代の1960年頃の暗い歴史があるんだそうです。
 Iwasakiさんによると「カレリア地方は、フィンランドとロシアの国境付近に位置する森と湖(湿地帯)で、1960年当時にはまだ鉄のカーテンがあり、ロシアの若者たちは西側の自由世界へ行きたいとカレリア地方の霧の夜を狙って密かに船で脱国し、途中何人かは国境警備隊に見つかって射殺されたという悲しい歴史背景があります」とのこと。
 美しいメロディーの背景にはこうした悲しい物語があることを聞いたうえでの演奏には、何か胸に迫るものを感じずにはいられませんでした。(涙)

Photo:霧のカレリアを演奏するハイパーキャラバン

 楽しい時間はあっという間に終わり、会場からは「もう少し聞いていたい」、「余韻に浸っていたい」という声が多く聞かれました。
 最後に、リーダーのMartinさんから「哀愁のエレキサウンドの演奏が、少なからずとも会場に足を運んでくださるの方々の、癒しにつながるならこの上ないこと。これからも、求めてくれる人がいる限り、こだわりの「良い音で」心を込めて演奏していきたいと思います」とのコメントを寄せていただきました。

 以上、メダカ池「田んぼのコンサート」ステージからのリポートを終わります。
 お疲れ様でした。 <(__)><(__)><(__)>



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