第4回 Bear-1の登山基礎講座
第4回目のテーマは「山小屋(有人)に泊まる」です。
いいなん山楽会では平成14年の富士登山を皮切りに、木曾駒ケ岳、御嶽山と既に何回か泊山行を楽しみました。
小屋泊まりの山行は、一段と本格的な登山をした感激を味わうことができ、病み付きになってしまいます。
今回は、小屋泊まりのポイントを紹介します。

三重県内の山ならほとんど日帰りで登れますが、3000m級の山となると1〜2泊となり、山小屋もしくはテントのお世話にならなければなりません。
 山小屋の中でも食事の出る有人の(勿論有料)小屋が我々には最適でしょう。
 食事つきなら着替え(しなくても良いがほとんどの人、特に女性はしているみたいです)以外には荷物があまり増えることもありません。
 飲み物、お菓子等は小屋の売店で買えますから、1日分だけ持って行けば十分です。ただ、気温が低いので、薄手のセーター、フリース等はあった方が良いでしょう。
 眠る時は布団、毛布があり、宿泊客の多い時は暑すぎることがしばしばあります。
 しかし山小屋は、旅館でもホテルでもありません。お風呂はありません(白馬鑓、赤岳鉱泉など例外もあります)。また、洗顔も出来ないところもあるので注意して下さい。

山小屋に泊まるには、まず、予約する事です。電話か、インターネットで出来るところもあります。
 勿論、予約なしでもほとんどの小屋は泊めてくれますが(最近完全予約制の小屋も出てきました)、小屋泊まりのスケジュールを組んでいるのであれば予約しておくべきです。
 もし、天候等の理由でキャンセルしてもキャンセル料はいりません(私の知っている限りでは)が、連絡だけは必ずしておきましょう。
 また、スケジュールの変更、体調等の理由で、泊まる小屋が変更される場合も出てきますが、その場合もその旨を必ず連絡しましょう。
 最近は携帯電話がかなり使えるので小屋の電話番号を入れておくと便利です。
 予約する時には、人数、性別、小屋までのコース及び到着予定時間、また、個室、ベッド室のある場合は、希望するのであれば、その旨を伝えておきましょう。
 山小屋では畳1枚に2人というのが常識で、シーズン中は3人ということも結構あります。
 料金は高くなりますが(小屋によってまちまちですが、1室1万円か1人1000円位だと思います)4〜5人以上でゆっくりくつろぎたいのなら、個室がおすすめです。
 しかし その日の状況によっては、いくら予約がしてあっても、使用できない場合もあるので、注意して下さい。
 何れにしろ 小屋にはなるべく早くついたほうが有利です。遅くとも3時には到着出来るようなスケジュールをたてましょう。

 小屋に着いたら、まず受付をしてください。
 夕食は小屋への到着順でだいたい5時前位から始まります。
 自分の食事時間を確認しておきましょう。
 朝食は 早立ちをする場合は弁当(朝弁)を作ってもらうと便利です。勿論食事なしでもかまいません。受付時はっきりと伝えておきましょう

 部屋に着いたら荷物の整理です。着替えなどは手早く済ませ、パッキングしておきましょう。 小屋の中で必要な物は、ライト、トイレットペーパー、財布、洗面具位です。
 不必要な荷物の店開きはやめましょう。
 スタッフバッグ等で(スーパーの袋でも可)衣類、食料等コンパクトに整理しておきましょう。

 乾燥室のある小屋も多いですが、ストーブが1台置いてあるだけのところがほとんどで、汗で濡れた衣類を乾かす事はまずできません。かえって忘れ物をするもとになるので注意して下さい。
 夕食までの時間は、小屋泊まりで一番すてきな時間です。それぞれ、有意義に過ごしましょう。
 夕食後は、明日のスケジュールの確認等をして、早めに休みましょう。
 翌朝、早立ちの場合は、売店が開いていないことが多いので、飲み物など買っておく必要があります。

消灯時間は決められていますが、大体それよりも早く静かになります。他のパーティの迷惑にならないように注意しましょう。
 ところが、いざ寝ようと思っても、多くの人はなかなか寝付けないと思います。
 いくら疲れていても、環境の変化、緊張感、日頃の就寝時間との差、また、他人のイビキ等が気になって、寝ようとすればするほど、目が冴えてくるものです。
 こんな時は、無理に寝ようとせず、安静にしているだけでいいと思います。焦りは禁物です。横になっているだけで疲れは取れる筈です。自分が眠れないからと言って他の人に話しかけるのは、絶対やめましょう。
 また、無闇にライトを点けたり、ましてや他人の顔を照らしたりする様な事は厳禁です。静かにしていれば、その内少しは眠れるはずです。まして、2泊目ともなれば、ほとんどの人がグッスリ眠れると思います(大イビキをかいて)

 起床時間はその日のスケジュールによってまちまちですが、周りは4時前から起き出すパーティもあり、全員が寝過ごす事はまずありません。
 皆がアラームをセットしていると、次々と賑やかなメロディーが流れ出すことになります。代表を決めておきましょう。

 朝のトイレ、洗面所は、行列が出来ます。要領よく済ませましょう。
 石鹸、歯磨き等が禁止されている小屋もあります。注意して下さい。
 小屋の立地条件にもよりますが、水は貴重品です。大切にして下さい。
 布団をたたむ時、狭い上に暗く、小物(眼鏡、携帯、財布、手袋等)を失くしてしまう事がよくあります。端から順番にたたんでいくと良いでしょう。
 出発時には忘れ物には十分注意しましょう。後で気が付いても取りに戻ることは難しいことです
 天候に恵まれれば、刻々と夕日に染められていく山々を眺めたり、ご来光を拝めるのも、山で泊まればこそです。
 事情が許すなら、是非一度は小屋泊まりの山行をして頂きたいものです。
 新しい楽しみが出来ると思います。
 
ご一緒出来るといいですね!!



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