第2回 |
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Bear-1の登山基礎講座 第2回目のテーマは「歩く」です。 山登りの原点は自らの足を使って歩くことにあります。 単に足を互い違いに前に出すだけの作業ですが、チョッとしたコツを知っているだけで、随分疲れ方も違い、何よりも安全確保に役立ちます。 |
【準備体操】 歩き出す前に、必ずストレッチ等の準備体操を入念に行なう。 いいなん山楽会では、必ず体操のG.O.先生や会長が適切なストレッチを行なってくれるので素晴らしい。 皆さんもこれを覚えておいて、例会以外の山行でも必ず実行するようにしよう。 【行動記録】 何時も小さなメモ帳を用意しておいて、行動記録を取っておこう。 山でのペース配分を勉強するなど、後日の参考になるとともに、楽しい山行の思い出の記念となる。 |
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【歩き始めたら】 歩き出して10〜20分経ったら、服装、靴紐、パッキング等の点検を行なう。 暑くなってきたら上着を脱ぎ、靴紐の調整を行なう。背中に違和感があればパッキングをやり直し、靴擦れになりそうなら、あらかじめ傷テープを貼っておくとよい。 【歩き方】 手を大きく振ると、大股になってしまい、スリップしやすく、疲れやすい。 林道等アプローチ部分を歩くときは、速度が速くなりやすいので注意する。 登山道を歩くときは、意識して歩幅を小さくする。登り、下りに関係なく、急勾配になればなるほど小さくする。 |
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急な登りに差し掛かったら、一度深呼吸をして、シフトダウンしてから登るとよい。 ウォーキング等は日頃の体力作りに効果はあるが、山の歩き方とは全く異なることを意識しよう。 ザックを担いだら、次の言葉を必ず思い出してほしい。 「自分自身で思っているほど、あなたの足は長くない!!」 雨、雪解け等で道が濡れている場合は、スリップしやすいので注意する。 登山靴は、石や岩が濡れている場合には大丈夫でも、湿った木の根っこには大変弱いので特に慎重に歩くことが必要である(特に下りは危険である。)。 |
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【休憩】 基本的には、40〜50分位で休憩をとる。 休憩時間は、5〜10分、長時間の休憩はリズムを狂わせ、疲労度を増す場合がある。 休憩時には、飲み物は勿論だが、少量の食物を摂る習慣をつけるとよい。 最近は、いろいろな栄養食品やお菓子等があるので、常日頃からスーパーやコンビニでチェックしておくのも結構楽しい。 少人数で気侭に歩くときは自分達の好きなときに休めばよいが、例会のような大パーティーの時は他人に迷惑をかけないよう、少なくとも40分は歩ける体力、気力が必要である。 特に、最初の休憩までは、何とか頑張ることが大切である。 |
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【行き違い】 狭い登山道では、お互いに道を譲り合うことが求められる。 基本的には、上り優先であり、下り側の人が道を譲ることとなる。 道を譲るときには、転落を防ぎ、ザックの接触等による事故を回避するため、一定のルールがある。 @可能な限り「山側に立ち、かつ正面に向って待つこと」 Aやむを得ず谷側に立つときは「進行方向に向ったままで、立ち木等支えるものがある場所を選ぶ」 |
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【鎖場等】 ルートによっては、ちょっとした岩場や垂直登坂をしなければならないところもある。 このようなルートは、特に女性の多くが苦手のようである。 一般には三点確保と言われているが、現実には四点確保の侭動けない人が結構いる(人間には五本目の足はない?)。 岩場を上手に歩くには、慣れが一番。周りの人のアドバイスを信じて、大胆かつ注意深く行動するしかない。 トレーニング法としては、梯子を上り下りすることが結構効果的である。 ロープや鎖が設置してあるところも沢山あるが、これらの強度、安全性については、何の保証もない(勿論定期的に点検整備されているところが多いが・・・。)。 完全に頼ることは危険であり、特に両手でぶら下がると左右に振られてバランスを崩してしまう。 出来る限り、自前の手と足で登るよう日頃から努力してほしい。 岩場を下るときは、登りと同じ向きで降りるのが望ましい。お尻をついて降りようとするとザックが引っかかることがあるので、注意すること。 |
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【縦走】 稜線などの岩場の上に立ち上がる時は、風に十分注意する。 見晴らしのよいところは、大抵風も強いところが多く、急に岩場の上に立ち上がると大変危険である。 また、いわゆる「息をする」という現象により、ピタッと風が止んでしまうと、吸い込まれそうになる場合もある。 ザックの重みと疲労でバランスが上手くとれず、大事故につながるので、景色を眺めたり、写真を撮ったりする時は「絶対足を揃えるな!!」 |
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【大休憩】 大休憩(食事)の時は、体温の低下に注意する。 ザックを降ろしてホッとしていると寒くなってくることがしばしば、「涼しい」は一瞬の感覚であることを忘れずに。 30分以上の休憩後は、出発前と同様に、ストレッチなどを行なう。 肩、太もも、膝などが痛い場合は、早めに消炎スプレー、サポーターなどで手当てを行なう。 |
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【下山】 下り道では、落石を起こさないよう十分注意する。 浮石に気が付けば後続の人たちに伝える。 疲労がたまってくると、無意識のうちに足が上がらなくなってきて、普段なら何の問題もないような石や木の根っこなどに躓いてしまうことがある。 スピードが出ていると、思わぬ怪我をすることがあるので、注意が必要である。 特に林道など歩きやすい道での事故に注意する。 下山後は、忘れずに整理体操をする。 入浴時のマッサージも忘れずに。 それでは、本日の山行お疲れ様でした・・・・・。 |
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