Bear-1の登山基礎講座
いいなん山楽会の皆さんBear-1の登山基礎講座にようこそ!!
第一回は「装備編」です。
今回は平成14年4月24日の総会の際、お話した内容を熊2号がまとめてくれました。
今後は、折に触れタイムリーな情報を提供していきたいと思っています。
是非ご愛読ください。

平成18年4月15日総会におけるBear-1研修のポイント

○ 山は自分で歩くもの…大勢の山行になると、とかく他人に頼りやすい。然し何かがあれば自分の責任で安全を確保する必要がある。
  自分の目的地は、必ず自分で確認しておくことが必要である。

○ 行き先は必ず留守宅に…入山届けを提出することも大切ですが、行方が判らなくなった時に真っ先に心配してくれる身内のところに行き先を必ず置いておきましょう 。

山歩きを始めるに当たって、特別に必要な装備はありません。
簡単なハイキング程度であれば、普段使っている靴やザックを利用すれば十分楽しむことが出来ます。
焦らず必要と思われるものから逐次整備していくことが大切です。
今回は基本的な装備をご紹介します。
ザック(Sack)
日帰りのハイキングであれば、小さめのディパックで十分。
少し本格的なものを求めるのであれば、一般的には25〜30リットル程度のものが適当。
山小屋泊まり(食事付き)の山行であれば、男性45リットル、女性38リットル程度が適当である。
構造は上蓋付きのものが使いやすいと思われる。
最近のザックはパッキングしやすく出来ていることから、一般的に「大は小を兼ねる」といえ、少し大きめのものを求めることも一法である。
ザックカバー(Sackcover)
大切な荷物を雨から守るザックカバーは是非用意したい装備のひとつ。
ビニル製の簡単なものでよいから、自分のザックサイズに適合したものを選択しよう。
フード付きのものもあり、少しくらいの雨なら当座のレインウェア代わりになるものもある。
登山靴(Shoes)
いいなん山楽会メンバーであれば、軽登山靴を選択するのがベター。
本格的な登山や大縦走をするには3s程度もある革製登山靴が必要であるが、一般的には700g〜1kg程度の布製軽登山靴や1〜1.5s程度の革製軽登山靴が扱いやすい。
特にゴアテックス等の新素材は、通気性と防水性に優れており、少し値段は張るが快適なフットワークが保証される。
登山靴の特徴は、底が硬いことにある。スニーカーや地下足袋等は底が軟らかく、つま先だけで体重を保持する際に滑る危険性がある。
靴下(Socks)
一般的な綿の靴下の上に厚手の登山用ソックスを二重履きすることがお勧め。
足は体の中でもかなり大量の発汗をする部位であるから、通気性に配慮したい。
出来れば、オーロン・ダクロン等の通気性に富む新素材がベター。
靴の中に皺(しわ)が出来ると靴擦れを起こしやすいので、足にピッタリ合うものを選択しよう。
ウェア(Wear)
普段着ているシャツでも何等問題はない。
ただし、山は寒暖の差も大きく常に最適な体温調節が要求される。
ボタン止めによる前開きのシャツは、ボタンひとつの開閉により容易に体温調節が出来る優れものであり、是非お勧めしたい。長袖のシャツに適当なTシャツ等を組み合わせれば、ファッショナブルでかつ実用に富む山行ファッションが完成されるだろう。
出来れば、Tシャツやアンダーウェアには、オーロン・ダクロン等の新素材がお勧めであるが、相当値段は張るようである。
手袋(Gloves)
山には様々な障害が待ち受けており、怪我の防止の意味からも手袋は是非用意したい。
高価な登山用手袋も販売されており、優れた機能があるが、軍手や簡単な綿手袋なども持っていれば大変重宝である。
取敢えず手近な手袋を持って行き、山行の難易度に応じて買い揃えることが適当でしょう。
帽子(Cap&Hat)
普段被り慣れている人は自然に被りたくなるであろうし、そうでない人には邪魔な存在である場合もある。
紫外線から肌を守る効果や、頭部を保護する効果もあり、一定の効用が認められるが、無理にかぶらなくてはならないものでもない。
因みに私は何時もキャップを愛用している。
スカーフ(Scarf)
単なる綿の布切れ一枚であるが、あらゆるシーンで実力を発揮する優れもの。
チョッピリ寒くなったときにはこれを首に巻くだけで、かなりの体温維持が図れる。
汗が吹き出て目に入るようなときは頭に被れば効果的。
我国で昔から愛用されている「日本手拭」もなかなか重宝である。
レインウェア(Rainwear)
山の天気は変わりやすい。突然冷気や雨が襲ってくる。
レインウェアは登山装備の最必須品。「弁当忘れてもカッパ忘れるな!!」レインウェアだけは惜しまず良いものに投資したい。
ポンチョや携帯用ビニルカッパも取敢えず雨除けにならないことはないが、簡単に破れたり、脇から雨が侵入したり、あるいはすぐに蒸れたり、本当の山行には決して適したものとはお勧めできない。
購入するのであれば、迷わずゴアテックス製の上下セパレート、少々値段は張るが、雨対策以外にも防寒着として、ウィンドブレーカーとして大きな効果を発揮する。
スパッツ(Spats)
チョッピリ旧い人にはゲートルや脚絆、足元をきっちりと纏め、軽快なフットワークを確保する。
特に雨上がりや雪解け道、雪道などでは泥や雪の侵入を防ぎ快適な足回りを維持する。
素材はやはりゴアテックス等がベスト。
パンツとのコーディネートを考えて配色を選べばおしゃれに纏まる。
杖(Stick)
人間はいつの時代からか2本足で歩くようになった。
しかし四足の動物達が活躍する山岳地では、必ずしも2本足歩行が適しているとも断定できない。
山歩きの基本は3点確保である。
3番目、4番目の足を確保するためストックは威力を発揮する。
ただし、行動の邪魔にならないよう優れた製品を選択したい。
かなりハードな状況でも体重を支えることが出来、しかも行動の邪魔にならない伸縮式が最も一般的である。
グリップの形状、一本杖か二本杖か等、自分の目的に合わせ慎重に選択したい。
照明器具(Light)
山道で少し道に迷えばすぐに漆黒の闇となる。
夜道を歩くつもりがなくても照明器具は是非用意しておきたい。
頭にバンドで装着するヘッドランプが最もポピュラーであるが、照らしたい場所を正確に照らすことの出来る、いわゆる懐中電灯の使い勝手も捨てがたいものがある。
調理器具(Cooker)
日帰りのハイキング程度では特に必要はないが、そのまま火にかけることが出来、カップとしても使える「シェラカップ」は持っていると便利であろう。
1〜2泊程度の山行であれば、写真のようなコッヘルを持って行きたい。
色んな形状があるが、パッキングし易く、お湯を注ぐとき角を利用してこぼれることの少ない、四角形のものも使い勝手が良い。
ストーブ(Stove)
ガス、アルコール、固形アルコール、ガソリン、灯油など、燃料別に様々なタイプがある。
目的、用途によって、どれが良いかは一概に言えないが、一番手軽に本格的な火力が得られるのはガスである。
バーナー部はコンパクトに折り畳むことが出来、ボンベはコッヘルの中に収容できるサイズになっている。
水筒(Thermos bottle)
水筒は、山行の必需品である。
最近は様々な飲み物がペットボトルで販売されているので、これを活用することもよい。
お湯を持って行きたいときは、写真のような「サーモス」が適しているが高価であり、一般的なステンレス魔法瓶を購入すればよいだろう。
ただし、あまり安物は機能を保証しかねるので、明確に品温保持時間を表示している程度のものをお勧めする。

食糧(Food)
日帰りハイキングならば、定番はおにぎりにサンドウィッチ、コンビニおにぎりでも山の上で食べればまた一味違う。
簡単なクッカーとカップ麺やレトルトカレーを持参すれば、暖かいものが食べられ、特に冬などはそれだけで幸せな気分になる。
カロリーメイトや一口羊羹、キャンディーなどの行動食も用意したい。
何でも食べたいものを持って行くのがよく、これを考えるのも山行の楽しみである。
熊2号の行動食は蜂蜜(C2H5OH)のようであるが、これは程々にしたい。

   
その他(Others)
ちょっとしたアクシデントに備え、救急絆創膏、傷薬、風邪薬や虫除けスプレー、スペアバッテリーなど、自分が必要と思われる様々な小物類を、手近なタッパウェア等の容器に収納し、何時でも持って行けるように準備しておくと、忘れ物をすることがない。
ロープもあると便利だか、いいなん山楽会では「縄跳び」に使ったくらいである。
その他にあると重宝するものは、新聞紙、裁縫用具、ナイフ、ライター・マッチ(タバコを吸わない人でも火をおこす必要がある)、双眼鏡、老眼鏡も要るかも・・?。
タバコを吸う人は携帯灰皿も必携。
その他etc.


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