1997年8月16日(第14日目)

 

今日でホームステイも終わり。

Cさんが7時には出掛けると言っていたので、いつもより早く起きた。

もちろん、お別れを言うために。

どちらかと言うと無口なCさん。大きな体で私を力いっぱい抱きしめてくれて、

サヨナラの言葉と一緒に「またおいで」と言ってくれた。

私の目には涙があふれ出て、言葉にならない。

もっとちゃんと「ありがとう」を言わなくちゃいけないのに…。

これから大好きな船に乗りに行くCさんに、「Have a good time!」簡単な言葉だけど、

最後に私の口から自然と出てきて、CさんもLさんもとっても喜んでくれた。

なんだかそれでやっと家族の一員になれたような気がした。もう今日でお別れなのに…。

Cさんは出掛けていき、Lさんと二人で最後の朝食を食べた。

最後まで(日曜日のブランチを除いて)パンはレーズン食パンだった…。

そして、Lさんとも9時にお別れ。

彼女とはまた日本に帰る前に会うことを約束していたので、余り涙は出なかった。

彼女も出掛けていくと、家の中はシ〜〜ンと静まり返り、とても寂しくなった。

10時半きっかりにMiriamが迎えに来てくれて、今日の宿泊先のB&Bへと向かう。

二人が出掛けるというので、Miriamが送っていってくれると言ってくれたのだ。

Miriamの気遣いには、ホント感謝!感謝!だ。

 

さて、これからは一人旅の始まり。

Miriamとも別れるとまた少し寂しくなり、これから一人で大丈夫だろうかと心配になった。

テキスト ボックス:  でも私の心配をよそに、一人旅最初の宿、

Macleods B&Bの戸を叩くと、かなり年配のRさんが

とても温かく迎えてくれた。

ダウンタウンから少し外れたところにあって、Rさんと

その息子Vさんが経営している。

1階にはサンデッキ、ゲストルーム、ダイニングルームと

キッチンがあって、2階に部屋が3つと兼用のバスルームが1つある。

Rさんに今日私が泊まる部屋に案内してもらった。

テキスト ボックス:  水色で統一された可愛らしい感じの部屋で、アン人形が

2つ置いてあった。

もうお昼近くなので、とりあえず荷物を置いて、お昼の

買い出しに出掛けた。

雨が降っていて遠くまで行くことができず、近くの店で

サンドイッチやジュースを買ってきて食べることにした。

部屋に戻って腹ごなしをし終えると、Rさんが私を呼んでいる。

下りていくと、手作りのクッキーやケーキ、ラズベリーのおやつをいっぱい出してくれて、

彼女は沢山沢山私に話し掛けてくれた。

話し相手が欲しいということもあるのだろうけど、日本人を何人も泊めているので、

私にもとても良くしてくれる。

夕飯までご馳走してもらっちゃった…。

どうしようかと思っていたから助かったけど、宿泊代だけでこんなにしてもらっていいのかな?

自分が持ってきた写真を見せたら、Rさんも写真を見せてくれた。

日本人と写っている写真が何枚もあって、手紙も沢山届いていてビックリ!

PEIで結婚式を挙げた人の写真もあって、いいな〜♪と思った。

 

2つの部屋の人はみんな男の人みたいなので、彼女がいてくれて良かった〜。

でも、人のいる気配がないと思っていたら、今日はドッグ・レースがあるから、みんなそこへ

出掛けてているって。ん?ドッグ・レースってどんなものだろう?

まあ、とにかく男の人たちが帰ってこないうちに、お風呂に入ることにした。

夜遅くなってから、泊めて欲しいという人がやってきたけど、シャーロットタウンでは

なかなか空いているところがないらしい。

結構沢山泊まるところがあるのにな〜。夏の間もまだまだ人がいっぱいなのかな?

ここもいっぱいなので、Rさんも仕方なく断っていた。

 

明日はシャーロットタウンを離れて、スーリへと向かう。

どんなところなんだろう?ちょっぴり不安だ。