県内では、明和町、松阪市、志摩市の海岸部が中心となり栽培されています。 玉ねぎは1年を通じて店頭で見ることのできる野菜の一つですが、大きく3つに大別されていることをご存じですか。ひとつは表皮が茶色で保存期間が長いもの、辛味が強く加熱調理に向いている物。あとの2つは表皮が紫〜赤色のものと表皮が白く葉がつけてあるもので、辛味が少なくサラダ用等の生食にむいています。 また、玉ねぎは温度や日長の影響を受け、品種によって栽培できる時期や地域が限定されます。県内では、9月上中旬にタネまきを行い3月下旬から5月頃に新玉ねぎとして出荷されています。この時期の玉ねぎは乾燥させないで表皮がやや黄色っぽい状態で出荷しているので、皮が茶色の貯蔵玉ねぎとは一目で違いがわかります。そのため、1年を通じて見ることのできる玉ねぎですが、この時期が旬と言えます。 水分が多く食味も良いので新玉ねぎは、薄くスライスしさっと水にさらしてから鰹節と醤油で食べるのが一番手軽で美味しくお勧めです。また、調理する場合、玉ねぎに含まれているアリシンはビタミンB1の吸収を助けるので豚肉やいわしなどビタミンB1を多く含む食品と組み合わせて調理すると良いといわれています。 たまねぎの効能は、硫化プロピルによる殺菌効果(生食)、動脈硬化予防(加熱調理)、セルセチンによるガンや老化防止の効果があるといわれています。
2007年4月10日 市場内にて撮影