竹の都

斎王まつりによせて

くれ竹の よよの都と 聞くからに

       君がちとせは うたがひもあらじ 

藤原兼輔 (大和物語より)

ここは代々栄える多気の宮どころと承りますにつけても、そのあるじの宮様が千歳の長寿をお保ちになることは、なんの疑いもありません。

「呉竹の」の竹は多気であって、太古は竹の生え繁った所で後の世に地名となったと思われます。

竹の都とは斎宮の別名であります。

京都からの群行の道

京都・・・近江国府・・・甲賀・・・土山垂水・・・関・・・壱志・・・斎宮(5泊6日)

斎王に任命されると斎王は宮中の初斎院と京の野宮(ののみや)で3年の精進潔斎ののち5泊6日をかけて斎宮へ赴任したそうです。

当日野宮を出られた斎王は、天皇との別れの儀式にのぞみます。

「都のもとにおもむきたもうな」の言葉と「別れの御櫛」という柘植の木の櫛を天皇から斎王の前髪に挿して戴くのでした。

毎年6月初めに斎宮史跡では、斎王を偲んで「斎王まつり」が催行されます。

禊(みそぎ)へ

 

斎王群行へ

遊々彩々へ


 

BGM 大地の精霊の踊り  taitai studio