第9回探検

2002.7.20  Ysk2宮川を下る


右手前から
ALLY(てっちゃん号)、超看板屋N隊員号、旗艦隊長号、
そして無敵のゴムボート(笑)

新入隊員の“てっちゃん”と
はじめてのカヌーにご機嫌の
HASSYジュニアたち
「今年の川の日(注1)は宮川をくだるぞ!」隊長の一言で第9回探検は宮川の川下りとなった。

今回はいつものメンバーに心強い新隊員、松阪のてっちゃんが加わった。
ネットで知り合い、BBSとかメールでやりとりしているうちに探検隊に参加していただけることになったのだ。
かれのカヌーはALLY:911、フォールディングタイプのカナディアンカヌーである。H隊員とその子供たちはちゃっかりとALLYに載せていただくことに決定!
 かくして今回は旗艦にタンデムカヤック隊長号、ALLYてっちゃん号、シングルカヤックは超看板屋号、そしてゴムボートという実にYsk2探検隊らしい(?)編成となった。
 実はこの日のため、隊長は密かにタンデムのカヤックを購入し、隠密のうち練習もし、着々と計画を進めていたのであった。(恐るべし隊長!)

 当日、朝8:00宮リバーに隊員たちが集まってきた、この日の宮川は数日前の台風の影響(?)でいつもより1メートル程水位が上昇していた。増水で階段下にある河原も今日は顔を出していないが水量は豊富なので川下りにはちょうどよいくらいだ。
荷物を降ろし、車をゴール地点の度会橋まで回送し9:30Ysk2川下りの出航となった。

 まずは隊長号、ジュニアのけいととタンデムで実にスムーズなパドリングだ。続いて去年と同じくシングルカヤックのN隊員、2年目の余裕で出航。
しかしH隊員は去年のこと(N隊員は携帯をズボンのポケットにいれたままカヤックにのり、携帯を水没させたのだった)を思い出し、N隊員に聞いた。
『今年は携帯だいじょうぶか〜?』『うんだいじょうぶ!』と言うと彼はP.F.Dのポケットからビニール袋に入れた携帯をおもむろに取り出したのであった。
(ホントにだいじょうぶかな?)と心配になったがすでに彼は宮川本流へと漕ぎいれていった。
 ALLYには、スターンにてっちゃん、バウにH隊員、センターにはH隊員ジュニアのかずきとりゅうたが載り込みスタート、最後のゴムボートはS隊員とジュニアのひろお、D隊員とジュニアのわたるの4人だ。
なぜかS隊員とD隊員はおそろいの麦藁帽子をかぶっている。う〜ん、麦藁帽子のおやじ2人と子供2人を載せたゴムボート、実にあやしげだ(笑)
(ゴムボート班の川下りレポは下記に別掲)

天気は我等Ysk2の探検に合わせたの如く梅雨も明け、気持ちのいい夏空が広がっていた。
 カヤック、カヌーが先行し瀞場で足の遅いゴムボートを待ち、途中河原があれば休憩し、のんびりした川下りは順調に快適に進んだ。
度会橋手前の瀬も無事クリアし、8キロ程の距離を3時間をかけ、12:30に無事度会橋のゴール地点に到着。
お昼は度会橋の下でお決まりのBBQ、Hirokaさん差し入れのドイツワインも大変おいしくいただき第9回Ysk2探検隊は終了した。

 松阪のてっちゃんありがとうございました。てっちゃんの的確な指示で無事に、大変楽しい探検ができました。H隊員ジュニアたちも初めてのカヌーに大喜びでした、これに懲りず今後も探検に参加してくださいね。
(松阪のてっちゃんのサイトはこちらです!)

 当日朝、Hirokaさんが高級ドイツワインをもって応援に駆けつけていただきました(準備の間、子供のお守りまでしてもらって・・・)、ありがとうございました。ワインは大変フルーティなお味で美味しくいただきました(^o^)   (Hirokaさんのサイトはこちらです!)




出発前の一泳ぎ


余裕のパドリングのN隊員


隊長と隊長ジュニアけいと


途中の河原で休憩 (Photo by てっちゃん)



無事度会橋下河原に到着
(注1)7月20日は日本国内では“海の日”といわれているが、Ysk2探検隊では“川の日”となっている。
    昨年の同日祓川を下ったことに由来するものである。(詳しくは第2回探検隊を参照)
ゴムボート川下り特別レポ By Dr.D  <ラフティング・・・映画「激流」メリルストリープ再び>

スポーティなほかのカヌー組にくらべ、それはまるで観光川くだりのような趣のある舟旅だった、S隊員とD隊員のかぶった麦わら帽子が雰囲気をもりたてていた、だいたいそのスピードが断然おそいのである。
 見る見るカヌー組は先に進んでいくのだが、ゴムボートは川の流れるスピード以上には進まないのである、下手に漕ぐと余計に遅くなるようであった。やがて、視界から他の仲間の舟は見えなくなった。

 D隊員 「村上春樹の小説に中国行きのスローボートっていうのがあったけどこいつは度会橋行きのスローボートや、ガハハ・・」
      と訳のわからんことをいうと
 S隊員 「これぞB級アウトドアの醍醐味じゃ」と負け惜しみのような、悟りのようなことを言って、「島歌」「川の流れのように」「卒業写真」と      いった歌を歌いだした
 おまけに、第一休憩地点では川岸に接岸しそこねて流されて行く始末、そんな大人たちに不安を感じたのかD隊員ジュニアわたるはその次の休憩地点で「あっちの舟にのる」といってゲストてっちゃんのカヌーにうつっていった。

旅も終盤近くになったころ川の流れがにわかにはやくなっていた、川下に水没した岩による瀬がみえている。
 S隊員「これは回避できる場所がないぞ」
 D隊員「突っ込むしかないな」「ひろお、しっかりつかまってるんだ」
     といってわずかにしぶきの立っていない岩の間にむかってオールを漕いだ。

 ふたりの脳裏にふたたび映画「激流」のシーンが浮かんだ。
すり抜けるように瀬をこえた。「やった!」と皆がさけんだ。次の瞬間わずか川下に水のもりあがりがみえた、しかも水中に岩がはっきりと見えている。もはや船首をむける暇もなく側面からのりあげていった。
水しぶきと共に大量の水がボートに入ってきた。数秒後気がつくと幸い転覆の危機だけは免れたようであった。

 おだやかな流れのところに来てから言った
 D隊員 「S氏あの瞬間メリルストリープのこえが聞こえなかったか?」
 S隊員 「聞こえたよ・・、いくわよ!って」
ふたりは笑った。川下には目的地渡会橋が見えていた。
          
今回唯一の沈!(N隊員)

沈の瞬間ALLYのH隊員は、レスキューか写真撮影か一瞬躊躇したがやはり撮影優先ということに・・・(笑)
かれのポケットの携帯はビニール袋の防水処理もむなしく去年に続き水没したのであった。