1997年8月4日(第2日目)

 

PEIの朝は寒い。思っていたよりもずっと寒い。

早速今日から英語研修が始まる。

身支度を整えてダイニングへ向かうと、LさんもYさんも私を待っていた。

朝の挨拶は「おはよう」じゃなくて、「Good morning!!」

Lさんお手製のイチゴジャムをパンに塗って、「いただきま〜す」

料理の得意なLさんの朝食は、朝からボリューム満天!!

おかわりも勧めてくれてお腹いっぱいになり、彼女の作ってくれたお弁当を持って出掛ける。

シャーロットタウンへはLさんが私たちを送ってくれた。

 

Yさんを先に送ってから、語学研修をするMiriamの自宅兼教室へ向かう。

初めてなのでLさんがドアまで付いて来てくれた。

ベルを鳴らすと、Miriamではなく日本人らしき男の人が出迎えてくれた。

「おはようございます」

思わず日本語で挨拶をしたら、彼はん??という顔をして英語で話しかけてきた。

私はさっぱり聞き取れず、これから仕事先に行くLさんと別れて、とりあえず中に

入れてもらうことにした。

教室のある2階にはMiriamがいて、彼は彼女の旦那さまのAlex(彼は韓国人)だとわかる。

彼女は日本語が話せるので、私が聞き取れないところは日本語で話してくれたのでとても

助かった。

授業は9時から12時。まだ少し早かったようだ。

誰も来ていないとMiriamは言った。

 

今日の授業は私のクラスは私を含めて3人。

その中の一人が三重の子でビックリ!

先生のJさんが参考書をコピーしたものを元に授業が進められた。

特に難しいものではなく、英会話教室でやっていたようなことだったので、何とかついて

いくことができた。

Jさんは若くて面白い先生で、授業がとても楽しい。

午後からはシャーロットタウンの散策の予定。

ホームスティ先で個人授業を受けているRさんもやって来て、休憩室でみんなと一緒に

お弁当を食べてから、Alexにガイドをしてもらって5人で街へ出掛けた。

ピークス・ワーフでウロウロし、家や友達に送るためのハガキを何枚か買う。

そして、Cow‘sの牛の前で4人並んで写真をパチリ。

プロビンス・ハウスへも行き、写真を何枚かパチリ。中へも入って見学してくる。

一通り街を散策してから、今日会ったばかりなのにYさんとは明日でお別れになってしまう

ので、Alexに教えてもらったお店に行き、しばらく4人でいろいろ話をした。

私は体調が悪くてたいしたものを頼まなかったけど、Rさんがロブスターサンドを頼んでいた

ので少し頂く。

初めてのロブスター体験!でも、ちょっとパサパサしていまいちだった。

帰りはタクシーを呼んで乗り合いで帰ることに。

Rさんが電話をしてくれたんだっけな??

ここはどの家にも番地が書いてあるので、通り名と番地を言えば、間違いなく家に着くことが

できるので安心。

タクシーの運ちゃんにチップを払うのに、ちょっとドキドキ。

 

寝不足でとても眠たくて、Lさんには悪いけど帰ってすぐベッドに横になる。

いつの間にか寝てしまった…。

今日は忙しい。

8時からは早速、『Anne of Green Gables』のミュージカルを観に行くことになっていた。

この日のために、普段はめったに着ないワンピースに着替える。

今度はMiriamが家まで迎えにきてくれて、コンフェデレーション・センターへ。

同じクラスの子達と一緒に観る。

結構前の方の席で観ることができた。

日本で来演していたときに一度観たことがあったけど、舞台の端の方に字幕が出ていて

それを読むのに一生懸命だった気がする。

今回はもちろん字幕はない。

そのため、ミュージカル全体をちゃんと観ることができたし、英語が分からなくてもストーリーは

すっかり覚えてしまっているので全く問題なく楽しむことができた。

本当にPEIで観てるんだ〜というのとストーリーに感動したのが入り混じって、恥ずかしい

くらい泣いてしまった。

もう、涙が止まらない。

隣の席のおばさまがすっとティッシュを差し出して、多分「良かったわね〜」と自分も涙を

ハンカチで押さえながら話しかけてくださった。

感動はなかなかおさまらない。

 

次のスティ先が決まったので、Lさん宅を明日出るためパッキングをする。

ああ、頭が気持ち悪い…。早く寝よう。