1997年8月3日(第1日目)

 

ついに日本を離れてPEIへ向かう日が来た。

大阪・伊丹空港を午前8時30分出発のため、昨日は空港近くのホテルに泊まる。

初めての海外一人旅、不安と興奮でなかなか夜も眠れなかった。

伊丹空港からは乗り換えのため、成田空港へ。とても大きい!人がいっぱい!

飛行機が苦手なため、PEIへ着くまでに3回も乗り換えがあるのが辛い。

一人で無事着けるだろうかと不安いっぱいで、トロント行きのアナウンスを待つ。

出発は午後3時55分。成田には6時間も前に着いたので、いろいろ手続きをしていても

待ち時間が長い。

周りの人達はみんな楽しそうに話をしたりしてるのに、一人の私は話し相手もなく寂しい。

そして、不安だけが募っていく…。

 

トロント行きの飛行機に乗り込むと、隣の人が日本人の女の人だったので一安心。

でも、緊張のためなかなか話し掛けられない。

かなり時間が経って、思い切って話し掛けてみると、「何もしゃべらないから日本人じゃない

のかと思っていた」と言われてしまった…。

それからPEIへ行くことなど、いろいろなことをお話した。

彼女は確かトロントで乗り継いでカルガリーへ行くと言っていた。

 

時差があるので同じ日の午後2時50分にトロントに到着。

時間が戻っている…。なんだか変な感じ。

結局、一睡もできないまま着いてしまった。

乗り継ぎが上手くできるか不安だったため、予め旅行会社に日本人係員の方を頼んで

おいたので、入国手続きなど一切をしてもらった。

出発まで一緒に居てくれることになっていたけど、一緒のようにPEIへハリファックス経由で

向かう子達3人と会い、意気投合。

聞いてみると一人でホームスティに来た子ばかりで、いろいろな話をしていたら出発までの

時間がすぐに過ぎていった。

係員の方に4人で国内線の方に誘導してもらう。

 

トロントまで乗ってきた飛行機とは違って、少し小さな飛行機に乗る。

午後5時30分、トロントを出発してハリファックスへ。

ハリファックスでの乗り換え時間は短く、1時間程でついにシャーロットタウン空港へ向かう、

これまた小さなプロペラ機に乗り込む。

それを見たとき不安になった。

プロペラ機だということは聞いて知っていたけど、本当に大丈夫???

午後9時15分、私の不安をよそに飛行機は出発した。

小さい機内はほとんど日本人が占めていた。

日本語があちらこちらで飛び交ってる。

なんだか不思議だった。

カナダの小さな田舎の島に日本人がいっぱい?

プロペラ機は少しの風にも弱いようで、予想道理よく揺れて、PEIに着かないうちに

落ちてしまうのかと思ったほど。

でも、何とか持ちこたえてくれてPEIの上空までやってきた。

もう夜の10時前。

真っ暗の中に、島の灯りがポツポツと見え始めた。

ネオンのようにキラキラと眩しいほどではなかったけど、家の灯りなのか、小さいのが

いっぱいでとてもきれい〜。

PEIにもうすぐ着くんだ〜

そう思ったらプロペラ機の揺れなんてなんのその。

あっという間にシャーロットタウン空港へ到着!!

 

空港ではホームスティ先のLさんとコーディネーターのMiriamが待っていてくれた。

トロントから一緒だった3人もホームスティ先のお家へ。

疲れと緊張で、ろくな自己紹介もできないまま、Lさんの車に乗り込み、ストラットフォードに

ある彼女のお宅へ。

途中、車の中でもたくさんの質問されるも、頭がぐるぐるしていて、ほとんど何を聞かれて

いるのだかわからない。

PEIへ来るために3年間も英会話教室へ通ったのは何だったんだろう?

でも、Lさんはとてもいい人そう、いっぱい私に話し掛けてくれた。

10時半頃、Lisaのうちに着く。

もう一人私の他に日本からホームスティに来ているYさんと、大きな体の猫のFrankがいた。

Yさんは昨日PEIに来たばかりで、プリンスエドワード島大学で語学研修をしているそうだ。

部屋に案内してもらって、荷物を運び込む。

家も部屋もとてもかわいい!なんとベッドはウォーターベッド!

彼女の家には2泊だけの予定。

何をどうしていいのかわからず、今日が終わってしまった。

とても長〜い1日だった。もちろん時差があったせいでもあるけれど。

明日の朝が早いけど、ちゃんと起きられるかな…。