資財帳には、「実録近長谷寺堂舎並資材田地等事」と題して諸堂や所有地のことなどが詳記されており、平安時代における南伊勢の土地の様子を知るうえでの手がかりとして、唯一の資料で、天暦七年(953年)の原本を、天徳二年(958年)に書き写したものである。
最近の県の調査において、斎王宮女御三六歌仙の一人「徽子」斎王も近長谷寺を訪れた事実が、当資財帳に「白玉(真珠の意味)壱丸施入」と記されていることから明らかになった。
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近長谷寺資材帳(巻頭部分) |
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近長谷寺資材帳(巻末部分) |
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三重県多気郡多気町長谷202