老兵のひとりごと

A続・横須賀教育隊の巻

入隊当日の夜甲板掃除の号令が掛りその意味が理解出来ず練習艦もいない事だし多分カッター(短艇)の手入れでもするのかと思っていたら、班長曰くコンクリートの床を指差し「これが甲板だ!」陸上施設でも床面は全て甲板と呼称するのである。
海上自衛官は陸上部隊も外出とは言わず上陸となる。
船乗りの潮気が抜けぬ様にとの伝統なのか私も潮風を浴びることが月に2,3度あり、これが良い仕事に繋がる源なのだ。
基本教練が身に付いてきた頃、横須賀地方総監(山本啓志郎 海将)の巡閲があった。

(上)栄誉礼の様子
(右)観閲行進 〃
館山航空隊から飛来した祝賀飛行へりに帽振れ
以後出港・卒業・転勤・退職の度、頻繁にこの儀礼を体験することになる。
ああ堂々?の観閲行進
背景は旧海兵団隊舎、陸自・空自・少年工科学校などが混屯の大所帯
朝の体操後の駆け足で陸の駆け足集団と正面からぶつかりあったが防大出の分隊士の「絶対に避けるな退くな」の令により針路速力そのままを保持。
シーマンシップのひとつ敗けじ魂は、こうして培われていくのかな。