月間スケジュール | スコアボード | 新聞 | 掲示板 | 大会情報 | リンク | お問い合わせ  
 勢和少年野球部NEWS「今日も気分は最高!」   代表 野呂堅次

NO.99<2012年12月2日>     

「当たり前のこと」を「当たり前にできる」

一、     根っこを張る力

二、     挑戦し続ける力

三、     嫌われることを恐れぬ力

四、     自分で「道」を見つける力 

五、     「今」を生きる力

六、     人を動かす力

七、     感謝する力

2010年甲子園春夏連覇を成し遂げた沖縄興南高校野球部監督、我喜屋優(がきや まさる)氏の著書「日々、生まれ変わる」に記されている7つのキーワードです。

IMG_0094.JPG島袋投手を擁しての2010年春夏連覇の快進撃はみなさんの記憶にも残っていると思います。我喜屋監督は少し変わった経歴の持ち主で、中学校時代はバスケットボール部で主将、興南高校に入学後は野球部に所属、主将として出場した1968年夏の甲子園でベスト4、卒業後は家庭の事情により大学進学を断念、社会人野球に籍を置き約30年間北海道での生活、そして2007年から母校興南高校野球部監督に就任、現在は興南中学・高校の校長も兼務される異色の監督です。

我喜屋さんは、常日頃「当たり前のこと」を「当たり前にできる」ように、しつこく、しつこく言い続けておられるとのことです。本人曰く、日本屈指の「しつこさ」と自負されています。

少年時代を野球にささげたからといって、将来、野球で生計を立てられる保証はどこにもない。プロになれるのは、ほんのひと握り。多くの人たちが野球とは全く関係のない仕事に就く。

野球しかしてこなかった人たちが、野球をやめたときに「何もない」という状態になるのである。自分のチームの生徒たちに、そんな思いをさせないためにも、野球を通じて「どこでも通用する人間性」を育てる必要性を訴えておられます。

話は大相撲の世界に変えますが、故二子山親方(元大関 貴乃花)は、廃業していく弟子たちにいつもしていたことは二つ、「スーツを作ってあげる」「運転免許証をとらせる」ことを徹底されておられたようです。体が大きいだけで角界へ飛び込んできた新弟子が多い中、彼らにはビジネスに生かせるスキルはまったくと言って持ち合わせていないのが現実、せめて運転免許だけでも持たせて世の中に送り出してやるのが親方の使命として実践されていたのです。

我喜屋監督、故二子山親方、精神面でのサポート、物理的なサポートの違いはありますが大切な子供たちを世に送り出していくリーダーの心得には通じるものがあります。

時代は変化しておりますが、私たちも忘れてはいけないことと思い紹介させていただきました。

尚、我喜屋監督の著書については高橋義夫コーチからお借りしました。

Seiwa J.B.C ,Mie Taki