屋根漆喰の工事例

補修前の屋根漆喰
 屋根漆喰のQ&Aその1
  漆喰はどうして剥がれるの?
 屋根の漆喰が剥がれ落ちるの
 には雨、風、雪、露や霜または
 漆喰に染み込んだ水分が凍っ
 て膨張し、土を中から押し出す
 など、様々な理由がありますが
 、左官職人が使用する左官材
 料や施工方法もその一つです。

     補修前の写真です。茶色い部分は瓦を葺く際に使用した土です。薄く
     なった漆喰や黒く変色した部分を取り除き補修の準備をします。古くな
     った屋根漆喰をそのままにしておくと、剥がれた漆喰が雨どいを詰らせ
     たり、時には雨漏りの原因になり、内装の柱や壁を傷めたりします。



        屋根漆喰のQ&Aその2
       漆喰の材料は何?
       屋根に使用する漆喰と、内装壁に使用する漆喰の壁材料は違います。屋根で使
       用する漆喰には砂やセメント、白セメントなど雨風対策用の材料を入れます。材
       料の主剤も石灰やセメント系などがあり、色も白や灰色、黒色などがあります。
       ほとんどの漆喰の材料には接着性を高めるた為に細かい繊維質の繋ぎ材が含
       まれています。
     

補修後
     鬼瓦の裏を補修しました。補修前は白い漆喰が使用してありましたが、
     場所と強度を考えてセメント系の黒い漆喰を使用しました。施工後は
     写真のように真っ黒ですが時間が経てば灰色になります。この材料
     は硬くて丈夫です。

     面戸を補修しました。漆喰と白セメントと寒水石を混ぜた材料を使用し
     ています。寒水石は真っ白な石です。白セメントで強度を持たせ寒水
     石で白色を鮮やかにします。 

漆喰の材料

屋根漆喰のQ&Aその3

材料はどのようにして作るのですか?

写真の材料は上の写真の面戸を補修した際に、使用した
材料です。石灰系の材料は、施工の何日か前に予め石灰
と寒水石や砂と水を混ぜておき、使用する際に使用する分
だけ白セメントや石灰や防水効果を持たせる為に油などを
入れて混ぜ直して施工ます。左官職人は練り置きと呼んで
います。施工前に全ての材料を混ぜていると、使っている
最中に乾いてしまい、使い難いからです。水を芯まで吸い
込んだ材料は水引(乾き)が遅い為、使い易いのです。し
かし、セメント系の材料は硬化(固まる。)がはじまってしま
う為に練り置きができません。材料にも色々と特徴があり
ます。


もどる