第3回探検

青川渓谷に億万長者の夢を見た
2001.9.24



 今回の探検隊は北勢町まで足をのばし、青川渓谷に眠る「砂金」を求め未知の山に踏み込んだ。参加メンバーはいつものT隊長、D・H・S氏、そして今回初の女性陣はOK隊員、OT隊員とその子供達、かおる君、あおいちゃんであった。

 一行は北勢町に着くと安全祈願に新町神社に参拝した。(ただし、OK隊員は一獲千金を祈願していたのだった・・)自動車2台に分乗した隊員達は奥深い山の中に進んで行くと、突然、行く手を阻む「この先危険!立ち入り禁止!」のバリケードがあった。S氏はさも工事現場に入るかのようにバリケードを隅に寄せると2台を通過させ、もとにもどした。ようやく林道の終点に車を止た隊員達は、各人荷物を担ぎ山に分け入った。

 まず隊員達が見たものは、急流にまたがる丸木橋、(え〜、ここわたるの〜)まず隊長みずから渡ると、「一人づつわたれ!」皆渡り終えた後、向こう岸で「落ちたらどうしょう」言ったのはOK隊員であった。

 山道を歩く事小一時間、ようやく隊員達は、D氏の「この辺でいいですよ。」という言葉を聞くと、まず渓流の美しさ、山々の静かさに心を奪われたが、誰からという事もなく、七輪を出し、川石でかまどを作り、食事の支度を始めた。隊長は「めしを食べてから探しにゆくか」と思った。

 大人たちが食事の支度をしている中、かおる君あおいちゃんは渓流で遊んでいた。が、突然「これなに!なにか足に吸いついとるよ〜」とかおる君が叫んだ。皆がかおる君に駆け寄り足元を見ると「ひ、ひるや!」H氏はひとさし指ではじくように足に吸いついたひるをはじき飛ばした。恐怖に青ざめていたかおる君の顔にようやく赤みがさした。そして、そんな大自然の中、隊員達は焼き肉、鳥鍋、焼き鳥などに舌鼓をうった。

 さて、隊員達はキャンプ地から、目的の砂金をめざし、上流へと向かった。隊員達は渓流をさかのぼり、D氏の「ここだ!」という場所を一獲千金の場所に決めた。

 フライパンに川砂を入れ、揺すること数分、あおいちゃんのフライパンの底に黄金色に光る一粒。「砂金や〜!」さっそく、D氏に見てもらうと、淡々と「これは雲母やな。」とそっけない返事が返ってくる。みんなこれはというものを見つけたが、「これこそ砂金だ!」というものは、1時間たっても2時間たってもついに見つからなかった。

 空が秋の夕焼けの気配をしめし出したころ、そろそろ潮時と感じたT隊長は「そろそろ引き上げるぞ!」と隊員達の「まだまだ探したい」という気持ちにきりをつけた。

 隊員達の脳裏には青川渓谷の美しさと、黄金色それが輝き続けていた。
新町神社へお参り
だいじょうぶ?
きれいな渓谷です
鉱物博士?D氏による勉強会
金!金!金はどこだ〜
やっぱり本当の目的はこれ?