高島発、第1回阪神淡路大震災メモリアルイベント「私たちも1.17は忘れない」

阪神淡路大震災を聞く&懐かしのフォークコンサート  2007.02.10 

 2007年1月14日(日) 新旭公民館大ホール(滋賀県高島市)


(主催:たかしま災害支援ボランティアネットワーク「なまず」、後援:滋賀県、高島市、災害救援ボランティア推進委員会)
◆高島発、第1回阪神淡路大震災メモリアルイベント「私たちも1.17は忘れない」
◆日時 2007年1月14日(日) 10:00〜11:30(1回目)、13:00〜14:30(2回目)
◆場所 新旭公民館大ホール(滋賀県高島市新旭町)
◆内容
 ◇阪神淡路大震災を聞く
   〜あの日を忘れない、はるかのひまわり〜
      朗読:乾 敏子
 ◇みんなで歌おう 懐かしのフォークソングを!
    (チャリティコンサート)
      出演:フォークキャラバン
 (曲目 想い出の渚、あの素晴らしい愛をもう一度、神田川、戦争を知らない子供たち 全10数曲
◆入場 500円
 (問合せ先 たかしまボランティアネットワーク・事務局 0740-25-5095)
 (Eメール info@takashima-namazu.net

高島発 阪神淡路大震災メモリアルイベント!(2007.01.16) 
「命」考えた!(2007.01.18) 
阪神・淡路大震災を教訓に!(2007.01.15) 
1・17忘れない!(2007.01.15) 
1・17忘れない!(2007.01.15) 
希望の灯りで12時間リレー!(2007.01.13) 
私たちも1.17忘れない!(2007.01.13) 
「希望の灯り」を12時間リレー!(2007.01.13) 
高島で初、鎮魂の催し!(2007.01.10) 

Photo:イベントPRポスター

 この催しは、滋賀県高島市を中心に活躍する「たかしま災害支援ボランティアネットワーク・なまず」の皆さんが、阪神大震災から13年目となる17日を前に、その教訓を忘れずに受け継いでいこうと、開催するメモリアルイベントのひとつ。
  「阪神大震災を聞く」と題した朗読 と「みんなで歌おう、懐かしのフォークソングを!」という2部構成で、約90分のコンサートがスタートしました。


◆1.17希望の灯り

1995年1月17日午前5時46分 阪神淡路大震災
震災が奪ったもの 命 仕事 団欒 街並み 思い出

震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 絆 仲間
この灯りは 奪われた すべての いのちと 生き残った 私たちの 思いを むすびつなぐ

高島発! 第1回阪神淡路大震災メモリアルイベント「私たちも1.17は忘れない」


◇阪神淡路大震災を聞く

 〜 あの日を忘れない、はるかのひまわり〜 朗読:乾 敏子さん

 ある夏のこと。
 まだガレキとホコリの匂いが残る神戸の町の片隅に、一輪の大きなひまわりが咲きました。
 大空に向かって、力いっぱい咲くひまわりに、神戸の人たちはある女の子の名前を付けて呼ぶようになりました。このひまわりは、阪神淡路大震災で多くのものを失った神戸の人たちに、どんなことがあっても生き抜く勇気と、希望を与えてくれたのです。

 「はるかのひまわり」 指田和子作、鈴木びんこ絵

 「いってきま〜す! おねえちゃん、るすばん たのむで!」
 「はいはい、きいつけて いってらっしゃい!」

 1月16日の ことです。
 その日は 学校のお休みが 三日続いた 一番最後の日。
 はるかと お母さんは 電車に乗って、京都まで でかけました。
 はるかの 友だちが もうすぐ 中学受験を するので、
 京都の 神社まで お参りに 行ったのです。

  (以下略)

<はるかのひまわりとは・・・>
 阪神大震災の犠牲となった「はるかちゃん(当時小学校6年生)」の自宅があったその跡地に、「はるかちやん」の生まれ代わりのように咲いたもので、その後、はるかのひまわりと言い伝えられ、10年以上経った今でも「はるかのひまわり」として植え続けられています。


Photo:「はるかのひまわり」を朗読する乾さん

 

Photo:熱唱するフォークキャラバン

◇みんなで歌おう 懐かしのフォークソングを!

  出演:フォークキャラバン

 「私たち“戦争知らない子どもたち”は平和の中で育ってきました。しかし、今大地震を始め地球規模のさまざまな災害や、テロ、核などの不安にさらされています。今般の集いで、私たちが70 年代フォークソングを歌っていた時代を思い出し、そこから平和などについて考えたり、課題をみつけたりすることが出来たら…」
 「みんなで歌える。そんなコンサートを・・・」


 という、主催者側の思いを受けて、実現したコンサート。
 「昔懐かしい、お馴染みのフォークソングを一緒に歌ってもらおう」と、予め受付で、全曲の歌詞が書かれたカードが配られる心配りも。
 そして、約1時間全12曲が次々と歌われ、会場はさながら、70年代へタイムスリップ。オリジナル曲の「故郷へ(ふるさとへ)」では、歌唱指導を交えるなど、終始ステージと会場が一体となった楽しいコンサートとなりました。


 

Photo:コラボレーションは、川嶋さん!

コンサート・プログラム
1.想い出の渚
2.真冬の帰り道
3.悲しくてやりきれない
4.白いブランコ
5.旅の宿
6.22歳の別れ
7.加茂の流れに
8.神田川
9故郷(ふるさと)へ
(2004宮川流域エコミュージアム全国大会イメージソング)
10.Take Me Home Country Road
11.あの素晴らしい愛をもう一度
12.戦争を知らない子どもたち


Photo:Take Me Home, Country Roadを歌うMartinさん!

 


 フォークキャラバンでは、イメージソングや懐かしのフォークソングを通じて、さまざまな地域で地域おこしやまちづくりに活躍する仲間たちを支援すべく、「松阪・紀勢生活創造圏づくり」の協働提案(行政との協働事業)通じて、松阪紀勢地域の仲間たちと協働して活動を続けています。

 今回、滋賀県高島市を中心に活動を続ける「たかしま災害支援ボランティアネットワーク・なまず」の事務局・太田さんから、「阪神淡路大震災のメモリアルイベント高島発、第1回阪神淡路大震災メモリアルイベント「私たちも1.17は忘れない」を開催したいのでぜひ力を貸して欲しいとの招請。
 「片道約3時間半余の行程、しかも雪の多い当地に・・・」と、不安と困惑が交錯する中、熱心な招請に心打たれ、(微力ながらと)初めての県外でのコンサートをお引受することになりました。

 コンサート後、会場で同年代の男性方に「全曲歌詞なしで歌えました。大変よかったですよ」と声を掛けていただき、ホッと胸をなでおろした次第です。また、今回のメモリアルイベントを通して、改めて震災の恐ろしさと教訓を見つめ直すいい機会になりました。

 今回、縁あってコンサートに主演させていただくことができました。
 お世話いただきました「なまず」のスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。  〜 By Martin 〜

Photo:熱唱するMartinさん!

 

【イメージソングで地域づくり支援】

 「フォークキャラバン」では、地域づくり活動の一環として、懐かしのフォークソングやオリジナル曲を中心に「ステージ」や「コンサート」活動を続けています。
 そんな中で登場したイメージソング「水土里(みどり)」は、勢和村の立梅用水を舞台に、地域おこしグループ「ほてい倶楽部」が中心となって、「ふるさと水と土の保全活動」の一環として荒れていた山間の田を昔のような田んぼに復元し、少なくなったメダカを放しホテイアオイを植え、水田機能を活用した生態系の保全活動を続ける様を歌ったもので、立梅用水の開設180周年を記念して作ったもので、保育園児はもとより多くの村民の方々に、愛唱歌として歌い継がれています。

 また、2003年、駅弁「あら竹」のぴ〜ちゃんとの協働で、狂牛病問題のあおりを受けた松阪牛を応援しようと、新作駅弁「モー太郎弁当」の発売を記念して作ったイメージソング「カントリー(駅弁編)」が、昨秋、テレビ朝日系列の人気番組「タモリ倶楽部」のなかで取り上げられ、大ブレイクとなりました。そして、その後も駅弁「あら竹」さんと協働で、松阪牛支援を続けています。
 明けて2004年秋に開催された「宮川流域エコミュージアム全国大会(日本エコミュージアム研究会第10回大会)」のために、公式イメージソング「故郷(ふるさと)へ」を誕生させました。

 このように、イメージソングがきっかけとなって地域交流が進み、地域の人々の連帯感も日増しに強くなってきたようにさえ感じます。
 こうして地域が元気になることによって、さまざまな活動が生まれ受け継がれていくような、そんなきっかけになればと思い作ったイメージソング。その反響の大きさを肌で感じつつ・・・。
 
たかがイメージソング、されどイメージソング、侮るなかれ

 当日の模様を伝えるWebリポートから 

  (前略)・・・公民館の中では〜あの日を忘れない、はるかのひまわり〜と題して朗読が行われた。
 震災で亡くなった小学6年生のはるかちゃんの家があった場所にその夏大きなひまわりが咲いた。その花をみんなは「はるかのひまわり」と呼び、その種を取って10年以上たった今も植え続けているというものだ。
 
続いて行われたフォークキャラバンによるチャリティーコンサートでは、懐かしのフォークソング10曲以上が歌われた。その透き通るようなハーモニーと語りかけるようなあたたかみのある歌声に誰もの気持ちが昔にタイムスリップする。中でも一番リクエストが多いのは”神田川”だという・・・(後略)

 2006.01.16湖西「高島ガイド」より

Photo:Webページイメージ

TAKI town Local information networkへ