19日目 帯広

今日は早く起きた。
ツーリングマップに「美幌峠、朝は雲海が見られる日もある」とか書いてあるので。
今日はホントに早く起きました。
その起きた時間、なんと4時半!普段の生活では考えられないような早起きです。
しかし目覚めると外はかなり明るい!
この辺り、今の時期は何時に日の出するんだろう?と、慌てながら荷物をまとめる。
なんとか5時前に出発し、美幌峠が近づいてきた。

なるほど、雲がずいぶん下のほうまで下がってきている。
が、ちょっと遅かったようだ。日もだいぶ高いしね。
結局峠の展望台に登りきったのが6時前。あと1時間は早く起きないとダメだったみたい。・・・って3時半?

しょうがないのでそこから100km程走ったところにある石北峠(1050m)で揚げじゃがと、ゆでとうきびと、ビールで乾杯。すっかりくつろいでから、この近くにあるという、「流星の滝」、「銀河の滝」を見に行った。

で、着いた。滝が二本ある。並んでる。
駐車場の向こうに展望台があった。とりあえずせっかくなので登ってみる。430mと書いてあったが、20分間段差の高い階段を登りっぱなしであった。あーしんど!
さて写真を3枚ほど撮って、降りますか。
ところでしかし、ヒザがまだおかしい。ホントにおかしい。一生このままなんだろうか?よく、おじいさんやおばあさんが階段の下りをしんどそうにしているが、まさにそんな感じの俺がいて。体を横にして手すりをしっかり握りしめ、片足ずつ、ヒザに負担がいかないようにそ〜っと降りるのであった。(25分間)

さて、ウワサの三国峠を走った。樹海の上を走る感じが気持ちよかった。天気も良かったし。

帯広市に向かう。十勝は牛肉より豚肉をどうやら食べているようである。十勝っていうか北海道全体がそうらしい。
なので、豚丼の店がたくさんある。その中でも人気は元祖豚丼の店「ばんちょう」。14時前に店の前をバイクで通り過ぎたけど、外に8人くらい並んでいた。
しかしボクの目的の店は「鴨川」という豚丼屋。味噌だれとしょうがのハーモニーがすばらしいはずなのである。
で、行ってみたら昼の部(〜14:00)終了。まだ14時になっていないのに!!どうやらここも人気店らしく、午前の分は売り切れたとのこと。
しょうがないのでさっき通った「ばんちょう」に並ぶ。
15分ほど待って中に座り、注文してさらに待つ。
相席で待ちながらツーリングマップを見ていると、となりに相席している兄ちゃんが話しかけてきた。


でもなんで、バイクで北海道に来ている人たちはこんなにも楽しそうなんだろう?やはりバイクが好きなんだろうか?みんなガンガン飛ばすし。
その兄ちゃんは主にラーダーハウスに泊まっているらしい。彼の話では、ライダーハウスではどこでも毎晩のように宴が繰り広げられていて,そこで旅の仲間として語らうのがいいそうな。
ソレを聞いて、よけいライダーハウスには行くまい。と思った。強く思った。

そんな話をしているうちに注文した豚丼(梅)が運ばれてきた。るるぶの写真で見るよりもちょっとションボリした感じだったが、それでもヴォリューム感はある。想い出の写真的には梅より竹のほうが「すげー」となったかもしれないが、なんかもう普段の生活みたいになっていて、普通に食べて帰りました。腹いっぱい。


さて、これからどうしよう。僕はこれからどこ行こう。
・・・もう富良野を目指すのか?富良野は最終目的地である。「北の国から」なのである。

14:30くらいに十勝を出発、何時間か走って日も落ちてきたので、本日の宿泊地を探す。
で、富良野の手前、南富良野のかなやま湖にあるキャンプ場に泊まることにする。
一泊500円だ。
キャンプサイトの中までバイクは乗り入れできないので、パーキングから大荷物をヨイショと担いで、人のいない奥のほうに降ろす。
テントを袋から広げ、小慣れた手つきで、ピンと張る。


ふと、振り返ると目の前には夕日で赤く染まった、かなやま湖。
その向こうには名前も知らない北海道の山々。

湖に映った夕日の円の上を、いつのまにかカヤックがゆっくり滑りゆくと、その夕日は半分に割れ、またゆっくりとくっついた。
なんとなく僕は、ヘルメットを椅子代わりにして、タバコに火をつけたりして。



本日の出費

250円    揚げいも
250円    ゆでとうきび
250円    缶ビール
695円    ガソリン
693円    乾電池(単三アルカリ×8p)
100円    切手(50×2)
1050円   豚丼(梅)
200円    なめこ汁
675円    ガソリン
500円    キャンプ場


合計4663円

本日の走行距離 427km

総走行距離 5188km


本日の風景                           旅日記 北海道編 トップへ

美幌峠から撮った屈斜路湖の朝