多気町の国際交流員であるミッシェルリハさんに、
アメリカについてのことや、日本に来て思ったこと感じたことなど、
いろんなことを書いてもらっています。
高校の卒業式
先日、図書館で国際コーナーを準備していた時、図書館員の永井さんがいないのに気がつきました。聞いてみると、彼女は息子さんの高校の卒業式に行ったのだそうです。はじめ、3月1日が卒業式と聞いて、早いなと思いましたが、すぐ日本の学校はアメリカとちがうことを思い出しました。アメリカの学校は、一般的に9月の初めから5月末までです。でも、学校によって少しずつちがうと思います。昔のことなので、私はよく覚えていませんが、私の小学校時代には8月末から6月末までで、夏休みは6週間だけでしたが、冬休みも春休みも3週間でした。中学校と高校では、夏休み3か月、冬休みも春休みも1・2週間でした。
私は1985年6月に高校を卒業しました。最後の日は、昼までにクラスが終わって、式は夕方6時に開催されました。フットボール場で行われ、みんなが角帽とガウン(女性は赤、男性は青)を着て、同級生と一緒に2人で席を取りました。挨拶と答辞が終わってから、みんなが一人ずつステージに卒業証書をもらいに行きました。卒業証書をもらう時に記念写真をとりました。
式場に入るみんなの角帽には、房がついています。式の前と式の間は、房は角帽の前に掛けておきます。校長のスピーチで学生たちの卒業が発表されると、みんなが房を左側にかえます。大学でも同じようなことをします。私のときは、卒業式が終わるとみんなが房は一番大切なものなので、房をはずして角帽を投げました。自分の角帽が戻らないかもしれないので、しない学校もあります。私は卒業式の房をまだ持っています。
卒業式のあと、パーティがありました。ある同級生は大牧場に住んでいて、大きい納屋でパーティを開きました。ステレオと大きいスピーカーがあって、みんなが午前1時まで踊りました。卒業式の翌日起きたとき、解放されたみたいに感じました。
アメリカにも卒業アルバムみたいなものがあります。このアルバムは、毎年卒業生以外の学生(9・10・11年生)も買うことができます。ですから、写真も12年生の時のものだけでなく、9・10・11年生のものも持っています。現在の日本の卒業生と同じようにみんなが友だちにアルバムへメッセージを書いてもらいます。先生にも書いていただきます。12年のアルバムをこっちに持ってきています。ご覧になりたかったら言ってください。
私の高校卒業式は17年も前ですが、現在のアメリカの学生たちも同じような卒業式を体験していると思います。
多気町の卒業生のみなさん、おめでとうございます。就職する人、入学する人、どちらもがんばってください。きっと明るい未来が待っていますよ。