塾の差別化 その2 授業の方針:重要なのは点数を上げること

1 教育理念・情緒教育ありません 
塾は塾です。 塾のすべきことは点数を上げることだと思います。理想論振りかざすのはのはいともたやすきことですがこのHPでは耳障りがよくてこむつしい教育理念は書きません。「ほめて育てる」という精神論も大事ですが,ここではあつかいません。弊塾では,自立・自律などと称する情緒教育できません。

 勉強の仕方”などというものはありません。なお東京などの“大都会の私立中学受験”はもとより世界が違うのでここでは考慮しないこととします
よく塾・家庭教師のちに「“勉強の仕方わからない”(というお子さんに勉強の仕方教えます)」「勉強ができないのではありません。勉強の仕方が間違っていただけなのです」などという文句を見かけます。 いかにも成績がすぐに上がる秘伝の方法があるかのような錯覚をおぼえますが,勉強の(“特別な”)方法
というものはありません。 「勉強の仕方がわからない」というのは「自分でどうすればわからない,手っ取り早く成績を上げる方法を教えてくれ」と言っているのと同じです。
「勉強の仕方がわからない」というのは、「学校の授業(特に数学・英語)がいつの間にかわからなり、そのまま今に至った。どこがわからないのか?と聞かれてもどこがわからないかもわからない,今更勉強しろと言われても何をすればいいのかわからない」ということなのでしょう。。 
ではどうすればいいのか? もちろん個人差はありますが,学校の教科書を基本(基本の習得が実は難しい)からしっかりやり直すことです。私は今までいろんなワークや参考書,「〇〇の学習法」の類の本読み漁りましたが,最高の指導書は教科書といえます(塾用問題集は入試用に作られているので併用してもよいでしょう。教材販売業のべらぼうに高いワークは紙の質とバインダーが高価なだけで,中身に至っては問題外)。


 “わかった”喜び、“!わかる”まで行くには自分で努力する必要がある。
HP・広告で“わかった顔”する女子中学生の笑顔をよく見ます。丁寧に,トコトン(塾のHPによく出てくる詞)説明してもらってもわかったのではなく“わかった気分になる”だけ 
わかる前に暗記すべきことは,(暗記にも仕方がありますが)暗記する必要はあるのです。
暗記ものは只管(ひたすら)暗記する。詰め込みは絶対必要, 社会などの暗記科目はもとより,数学の公式(導き方は教えられるが)や英単語(意味と綴り)は,わかったわからない の問題ではありません。 
 
 
 爆上げ(この語が「短期間に」の意味は,保護者が望んでいる以上含意していると考える)ができるのは数学
大手塾のHP・チラシに「塾生の〇〇%(たいてい90%を超えている!)成績が上がりました」などという文言を見ますが,わずか5点アップらしいです。
また「平均点が10点あがりました」 は全員10点アップしたということではなく,一気に何十点も爆上げする生徒(統計学で異常値という,しかしどこの塾にとっても絶好の宣伝材料)が平均を引き上げるのです(中央値の点は変わってない)。ついでに「100%志望校合格」という宣伝文句も,そもそも志望校,特に三重県は公立校,は学校の三者懇談決まる(決めさせられる?)のだから,当然と言えば当然である。学校の先生は単に受かるだけでなく,入学後ついていけるかどうかを考慮して指導する。昔と違って生徒は高望みはしない 全員合格という文句に母親は弱いのだろうか?)
  
爆上げ(短期間で一気に何十点も点を上げる)できるのは数学です。英語は不可能です。
HP上にこれまた「〇〇点も上がったよ」と言わんばかりに高くなった点数を紙に書きガッツポーズする中学生を見ます(人権問題もあってかHPでは顔はカットしてある。ならモデルは同一人物でもコスパも良くていいか)。よく見るとほとんどが数学の点、それ以外は5教科の総合点です。よく「うちの塾に入塾して僅か〇カ月で〇〇点もアップしました」という宣伝文句見ますが,数学なら弊塾でもどこの塾でもそのような結果を出しています(要は生徒ガチャ))。数学の試験は半分が計算問題。経験のある講師はそこを狙う。
英語の点の爆上げはまずありません。(短期間では絶対不可能。) そもそも計算ではない語学は文法は“わかった気分になって
も”肝心の語彙がなければわかったも何もない。語彙力は短期間では身につかない

 数学は計算,英語は語彙から
数学は間違えた計算問題を目の前で何度も何度もし直してもらいます。まずは計算問題が解ければ,次回の試験で一気に点数はアップできる。
英語は単語テストを毎回実施する。覚えてきてもらわなければなりません
一般に塾でも宿題を出すことになっていますが,結局形骸化し,途中でウヤムヤになることが多い「日割りの宿題」というものが出されますが,塾へ行く直前にしかしない
やってこななくてもそれでも良いという風潮がある),英語の点はいかんとしても徐々にしかあがりません。

 3年生は志望校の過去問を徹底してします。
過去問対策はどこの塾でもしていますが,1対1である必要あります。同じ個別でも1対2や3では徹底して指導できません。