プロジェクトCそれはYsk2探検隊がカナディアンカヌーを製作するプロジェクトである。 いままで2度ほど川下りを経験していたがやはり今度は自前のカナディアンカヌーがほしくなってきた、しかしB級アウトドアをコンセプトとしているYsk2探検隊では、既製品はちょっともの足りない(ただ価格が高いためであるが・・・) 自分たちで作ろうか、そんな話もしていたのだが隊員の中でそんなノウハウを持っているものなどいるはずもない。 とある日隊長より1通の手紙が届いた。A4サイズの封筒だ、なんと中にはカナディアンカヌー自作マニュアルが入っていたのだ。 材料はほとんどがホームセンターで調達することができそうである。型取りした合板をナイロン糸で縫い合わせ、FRP処理する工法で、ステッチ&グルー工法と呼ばれるものだ。強度的にもYsk2探検隊では静水に近いところでしか使用しないので全く問題はなさそうである。 最もポピュラーなストリププランキング工法と比較するとどうしても継ぎ目が角ばり滑らかなフォルムにはならないが、概算見積もりで総工費約4万円と非常にリーズナブルである。 しばらくして隊長からの電話 「H隊員どうや、これならできそうやろ!他の隊員たちとも連絡をとって造るぞ」 というわけでこの夏の進水式を目標にプロジェクトCスタート! |
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1日目 2004年6月27日(日) | ||
松阪市内にあるホームセンター・ミス○ージョンに材料調達のため隊員たちが集合。 船体に使用する4o耐水合板、スウォート用角材、パドル用の丸棒等を購入しT町にある製作場所へ向かった。 〜 工程@ パネルの作製 〜 型紙から合板に型を写し取ってゆく、微妙な曲線のため慎重な作業が必要だ。 4枚同じパネルが必要なため4枚の合板を重ねて仮止めをし、縫い合わせの穴をあけ、ジグソーで切断する。 切り終えたパネルを接合する。パネル接合はFRPで行なう。 すぐにでも縫い合わせしたい気持ちでいっぱいの隊員たちであったが、FRPの硬化が未だのため今日の作業はここまで。 |
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![]() さあ!はじめるぞ |
![]() 型を合板に写しています |
![]() 穴あけはジュニア隊員たちもお手伝い |
![]() 慎重に切断します |
![]() 船体のパネルができました |
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2日目 7月3日(土) | ||
〜 工程A パネルの縫合〜 8枚のパネルをナイロン糸で縫い合わせてゆく作業である、平面のパネルが本当に立体の形になるのかちょっと不安ではあるがマニュアルに従い作業を進める。ひたすら穴にナイロン糸を通す地道な作業が続く。 縫合が進むにつれだんだんカヌーの形ができてくる、縫いあがった時にはカヌーがもう完成したような気持ちになった隊員たちであった。 |
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![]() まずは底の部分から |
![]() 少し立体的になってきました |
![]() だんだんカヌーの形になってきました |
![]() できた〜!感動の瞬間 |
![]() 船首もきれいなラインが出ています |
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3日目 7月4日(日) | ||
〜 工程B 船体内部FRP加工 〜 | ||
船体内部のFRP加工の前にスウォートを取り付ける。マニュアルでは丸棒を使用することになっていたのだがそれでは少しおもしろくないので自作することになった。このスウォートはN隊員が角材を1週間かけて削り込んだ力作である。 船体内部のFRP加工にはいる、FRP加工はみんな始めての経験である。ガラスクロスを敷き詰めポリエステル樹脂を塗ってゆくのであるが気泡が入るし、気温が高いので樹脂の硬化もすぐに始まってくる。 「あーっ!気泡がはいった」 「刷毛が固まってきた〜」など大騒ぎしながら作業は進む。 気泡が入ったところも少しあったが硬化後補修することにしてとりあえず完了。 FRPがほぼ硬化したあと船体を裏返し、パネル接合部の隙間にパテを埋めて本日の作業は終了。 |
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![]() スウォート取り付け完了 |
![]() 樹脂の硬化スピード・気泡との戦いです |
![]() もうすぐ完了 |
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4日目 7月11日(日) | ||
〜 工程C 外部FRP加工 〜 | ||
まずは前回塗ったパテをサンディングして表面を滑らかに仕上げる。 船体内部同様に船体をガラスクロスで覆いポリエステル樹脂を塗布してゆく。今回もやはり気泡、樹脂の硬化との戦いである。 |
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![]() パテもすっかり硬化 |
![]() しっかり磨けよ! |
![]() やはり文明の利器はありがたい |
![]() これからが忙しいのです |
![]() 終わった頃にコツがわかってきた!? |
![]() 完了! |
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5日目 7月17日(土) | ||
〜 工程D バルクヘッド取り付け ・ 工程E 塗装 〜 | ||
先週加工したFRPもすっかり硬化している。今日はまずあちらこちらにできた気泡を補修する。気泡のできた部分を切り取りサンディングして新たにFRP加工を施す。 ステム部分をFRPで補強を行い、後はクロスの毛羽立った部分や突起しているところ等をサンディングする。 カヌーに浮力体を入れるためバルクヘッドを取り付ける、合板を船体にあわせ切り抜きFRPで固定する。 ここで塗装のためカヌーをを市内O町にあるD隊員の工場へ移動する。今日は仕事で参加できなかったD隊員であったが、5時からは工場でなら塗装ができるとのことだ。 早速工場の塗装ブースへカヌーを入れる、塗装の色は内部はグレー、船体はコールマングリンに近い緑色に決定。 ブースのドアが閉められD隊員がスプレーガンで塗料を吹き付けてゆくと、市販の合板でできているとは思えない綺麗な姿になった。あとはガンネル、シート、デッキを取り付けで完成だ! |
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![]() バルクヘッド取り付け |
![]() 塗装前に汚れや油分を取ります |
![]() 塗装担当はD隊員 |
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![]() 早く水にうかべたい〜〜〜! |
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6日目 7月25日(日) | ||
〜 パドル作成 〜 | ||
今日は作業場をN隊員の工場に移しパドルの作成を行う。 | ||
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次回に続く・・・ |