除 夜 詣 2003













古代そのままの闇、神苑の闇と

火は、神々しささえ感じられます。燃え盛る炎は

全てのものを浄化するかのように。
神苑は
古代の闇や
大焚火   
日出子

















闇に舞ふ
火の粉とどくか
冬北斗

日出子

 大焚火の火の粉は、

 天に届くかに舞い上がります。見上げる空には

 冬の北斗星が輝いていました。





























除夜には、参道のそこかしこに、

篝火(かがりび)が焚かれています。浄衣の

神職が、年末の風情を添えます。

参道は
篝火あかり
年の夜   
日出子























玉砂利に
水を打ちたる
初詣

日出子

 正宮へ向う参道は、打ち水で清められ

 神楽殿は、初神楽の準備が整っています。

 神殿へ向う気持をひきしめて。











初日さす
伊勢に響ける
大太鼓

日出子




               <南勢・志摩地区で見られる注連飾り>
「蘇民将来子孫」の注連飾りはよく見られますが、これは「備後風土記」にある”スサノオノミコトが
南海への旅の途中、『蘇民将来』と『巨旦将来』の兄弟に向って一夜の宿を頼んだそうです。”
裕福だった弟の『巨旦将来』はこれを断りましたが、貧しい兄の『蘇民将来』はミコトを泊めてあげ
ました。
ミコトは喜ばれこの地を立ち去る時”この地に悪い病気が流行った時には、蘇民将来の子孫で
あると言って腰に<茅輪=ちのわ=茅や藁で作った大きな輪>を着ければ、病気を免れるでしょう”
と言われ効果がありました。
以後家の中に邪霊が入らないように願い、このしめ縄をつけるようになったようです。
また「久那戸之神」は、正しく道案内をしてくださる神様だそうです。



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