御遷宮の行事はじまる
 次期式年遷宮(2013年)に向け、伊勢神宮では今年から祭典と行事
 が始まりました。
 まず5月に山口祭
(やまぐちさい)と木本祭(このもとさい)が行われ、
 6月3日には御杣始祭
(みそまはじめさい)が行われました。
 去る6月9日には、内宮の御樋代木奉曳式
(みひしろぎほうえいしき)
 の川曳きが行われ、お参りして来ました。
 また、9月には御船代祭
(みふなしろさい)が予定されています。
 平成18年には御木曳行事などと続き平成25年の遷宮へ至ります。

                木本祭
 5月2日に伊勢神宮では、山口祭と木本祭が行われました。
 山口祭は、造営用材を伐採する山の口に坐す神様を祭る祭儀
 で内宮は神路山の山麓で行われたそうです。
 木本祭は、新殿床下に建てる心御柱(しんのみはしら)の用材を
 切り出す祭儀で内宮では2日の夜8時から儀式が始まりました。
 神職や物忌(ものいみ)と呼ばれる少年15名がお祓いを受け、
 神路山へ入り用材を伐採して木本祭を終えたそうです。
               (H17.5.3の朝日新聞より要約 写真は木本祭)
         御杣始祭
 6月3日長野県上松町の木曽山中で神木
 を伐採する用材切り出しが行われました。
 これは、御神体をお納めする「御樋代」の
 御料材を伐採する祭儀だそうです。
 三方向から「おの」を入れ木を切り倒す
 「三ッ尾伐り」と言う古作法で伐採します。
 この御神木は、伊勢へ運ばれます。
  (H17.6.4の朝日新聞より要約 写真は御杣始祭


御樋代木奉曳式
御神木の川曳きを祝う幟があちこちに見られます。

 木曽の御杣始祭で切り出された御神木は、伊勢へ運ばれ内宮用の御神木
 3本が五十鈴川の河川敷で木ぞりに載せ替えられ川曳きされます。
 この御神木は、樹齢約300年のヒノキで御神体を納める「御樋代」の用材に
 なります。
 神宮奉仕会のメンバー約200人が、最高の物を意味する「太一」の文字を
 染め抜いた黒い法被とすげ笠姿で、五十鈴川の上流にある五丈殿へ
 御神木を川曳きしました。             
(H17.6.10の朝日新聞より要約)

川曳きのスタート

↑マウスを当てて下さい。
曳き手らは、木やり歌や「エンヤ、エンヤ」の掛け声に合わせ約1.5キロを曳きます。

「伊勢おんど」のメンバーも声援にかけつけました。



神職は御神木と共に川岸を進みます。一方曳き手は、腰まで水に浸かって進むこともあります。
↓マウスを当てて下さい。

 ほとんどの「川曳き」は宇治橋までですが、御樋代木奉曳式では宇治橋の
 下をくぐり上流へ進み、御神木は約3時間半をかけ「五丈殿」へ運ばれます。
 宇治橋の上流では、巫女も川岸から御神木をお迎えします。
 「川曳き」はさらに御裳濯川上流へ進み、風日祈宮
(かざひのみのみや)橋横
 から水揚げされ、午後5時半「五丈殿」へ安置されました。
 その後13日に山田工作所へ運ばれます。     
(H17.6.10朝日新聞より要約)


6月13日、御神木は五丈殿から工作所へ運ばれます。(6月14日撮影)
風日祈宮、橋横から水揚げされます。 神楽殿横にある五丈殿