この作品、原作を読んだりしながら あれこれ思いを巡らせるところから楽しみました。そんな 今までのお喋りを転記して、それに続けて↓Comment↓を書きます。 |
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安城清二(江口洋介)
清二の妻 多津(木村佳乃)
安城民雄(吉岡秀隆)
民雄の妻 順子(貫地谷しほり)
安城和也(伊藤英明)
和也の恋人 由香(栗山千明)
早瀬勇三(椎名桔平)
加賀谷仁(佐藤浩市)
駒井君江(寺島しのぶ)
◆はじめに・・・鑑賞直後、思いつくままの 〜〜ちょこっとおしゃべり♪〜〜
2月7日より転記
『警官の血』第一夜 放送の日。
といっても、この辺りは、直前のSP番組もないし、和也はまだ出てこないかもしれないな〜と思って、なんていうか気楽(?)に観よぉ〜としてたんです。そしたら番組始まる直前に、今まで見たことないTVスポットが入って、見たことない和也のシーンがアッ!ア〜♪見〜ちゃった(笑)アッ!アッ!・・・と一瞬だけどいっぱい。
そしていよいよ始まったら、あれっ!この声・・♪ 冒頭のナレーションからそれに続くシーンが伊藤さん、あっ和也なんですもの・・・。もう息をひそめて見入ってしまいました。鶴橋監督(脚本もですよね)、ありがとうございま〜す!って思っちゃいました。
タイトルが出るまでのナレーションだけでもう、心に浸み込んでくるお声に泣きそうになってしまいました。
五重塔炎上の映像を見る和也の悲しげだけど強い目☆ なんともいえない表情の奥に熱い積年の思いを感じます。そのナレーション・・和也の心の声も、 本当に心からの生きた言葉として響いてきます。あの絶妙な言い回しが 堪りません!! そして早瀬との掛け合い、早瀬を見据えるような厳しいお顔に ドッキドキ☆
そうして一気に物語の中に入っていくことができて、その後第一夜は清二の時代と民雄の時代途中まででした。
早瀬の秘密や清二の死の真相など、原作では終盤まで謎になっていたことを惜しげもなく観せちゃいましたね。
でもその他は、第一夜の内容は原作通りで けっこう 端折って端折って展開していきました。映像にするとこんなふうになるんだ!ってワクワク感と共に、UKIUKIは そのシーンとシーンの間をついつい原作の内容で埋めて観ているのが 自分で分かりました。時間的にしかたはないけど、あそこを飛ばしちゃうんだ〜って思うところもあちこちですが、その内容も含めて観ていた気分なので、内容濃かったです。ドラマで初めての方は、いかがだったでしょう?
さて明日は、和也を思いっきり堪能できそうです。わぁ〜ドキドキする♪
2月8日より転記
『警官の血』第二夜 放送の日。
◇番組前に・・・
番組サイトの記者会見レポ、伊藤さんの言葉で『僕は時空を超えた帳尻を合わせていかなきゃいけない・・・』という言葉が印象に残りました。それで”帳尻を合わせる”ってどういうことなのかな〜、そうか!たぶん・・・
”清二,民雄から受け継いで和也に流れている警官の血って、どんな血なのかというのを体現する!”ということなんだって、そんなことを考えています。
それでその血はどんな血なのか・・・ なんていうか清く正しく理想的な正義を追求する警官の血、というのではなく ”現場で生きる警官の血”なんだと思います。
第一夜 冒頭のナレーションで、『息子(和也)は、罪を呑みこんだ。』という言葉にも、そういう意味があるように思いました。
そんなふうに想像しながら、今夜 伊藤さんが体現なさった和也を堪能しま〜す!!
◇観ました・・・
凄ぉ〜い!! 今、和也で心の容量いっぱいです♪
和也の”振れ幅”は、UKIUKIの予想をはるかに超えていました。
TVスポット見てたら新米刑事の和也を想像し辛かったけど、新米らしい和也がちゃんとそこにいました。和也は新米刑事として加賀谷の部下として行動を共にしつつ、加賀谷が警察官としての行動を逸脱していないか探るという任務も負わされているわけで、その行動エリアが裏社会、もう二重三重の緊張感のなか 警察官としての”正義”と”罪”について思い悩むことになります。不本意な女性との関係も受け入れます。胸板がスゴイ☆なんて思いながら、彼がそのことの意味を頭で納得しようとしているような表情に惹かれました。
そして結果的には、恋人の由香を加賀谷に奪われたこともあって、加賀屋の不正を突き止める決意をしたのでしょう。加賀谷と由香の裏切りを知って、その前と後とで 和也の目の光りようが はっきり変わりました。そのことがなければ、現実の犯罪捜査の場においては加賀谷の正義が正しいのではないかと、内心では加賀谷に傾倒していたのだと思うのです。その後、加賀屋のような刑事になっていましたもの。自分を強く見せることを、身につけていました。
和也が具体的にどんな警官になっていったのか、原作にはなかった(かな?・・女を利用したという話はあったけど、具体的に和也と君江という女性とが絡む場面はなかったですね) 不正融資事件の証拠をつかむためにクラブホステスの君江を利用するという内容があって、それがまた よかったです。由香の前にいた和也とは また違う和也が君江の前にいました。けっして平気で利用したのではなかったし。。。
五重塔炎上の映像で、祖父の死の真相を悟ったけれど、いったん腹に収めておいて、警察組織の中で闘うべきときにそれを使うことになります。早瀬に祖父や父についての隠されていた真実を知らされるまでもなく、自分に流れる警官の血がどんなものか理解してきたようです。 ”罪”があって、そこには”人”がいる。それは ときに正義と罪の境界線。。。そして和也は自分が警察官としてどう生きるべきかを見つけていきました。
終盤のふてぶてしさったら・・・。とにかく”したたか”な和也に描かれていきました。それって、原作 佐々木譲さんの思いになんとも忠実な作品になっていると思いました。君江とのラストに救いがあってホッとしました。
伊藤さんは、”現実と真っ直ぐに向き合い、キレイ事ではなく現場でできるギリギリを追求する警官の血”を見事に体現されて、物語を締めくくってくださいました。
見どころいっぱい!! ツボな和也☆がいっぱい!! シーンによって相手によって 目の表情がとっても豊かで、お声も態度も絶妙なんです。あれこれ言い出せばキリがなくなりそうで。。。
なので、具体的なことスルーして、しばらく和也に浸ります〜♪
◆改めまして・・・
といっても、初めがあって終わりがある一つのCommentにまとめるのって しんどいな〜と思って、だったら発想の転換ということで、順不同 気が向いたときに 思いつくことを 書いていこうと思います。いつものことなんですけど、読み直すと思いと言葉が合ってなかったり書き足りないと思うことがよくあって、書き直したりすることもあると思います。またいつものことなんですけど、掲示板で書いたことを転記しつつ書くこともよくあって、同じことを書いてるな〜ってことになったりしてます。相変わらず、感じたことを残したいというComment、読んでくださる方には申し訳ないです。
和也は物語が進むにつれて、視線が鋭くなって、厳しい表情や凄味のある態度が多くなります。それって、UKIUKIのツボなのよね〜♪
きわどい捜査をするようになって、警察組織の中で生き残ろうとして、・・・駆け引きや取り引きの策に長けた和也。それって、手柄をたてて名誉が欲しいからとか、豪遊したいからとかではなくて、ましてや悪に染まっていったというのでもないと思います。ふと見せる 本来の人柄や、警察官としての変わらない思いを感じるときがあるのです。
君江に近づいたのは捜査に利用しようとしたからでしょうが、君江に協力を依頼するときの和也は、つくりものの態度や誘い文句ではないと思うのです。第二夜冒頭にあった溺れた子を助けている和也の一生懸命な姿を見れば、祖父や父もそうであったように彼にとっても警察官であることの意味として、町の人を守れる警官、弱い人や苦しむ人たちを助けたいというのが芯の部分にあって、そういう意識は今君江に対して、暴力団に流れている不正融資の大金は覚せい剤を仕入れる資金源、覚せい剤で苦しむ多くの人、君江の妹もそれで亡くなっているわけで、そんな被害を未然に防ぎたい!と訴えるときも変わらないと思うのです。ところがこのとき、後輩の言葉を借りれば手懐けて1週間だそうだけど、君江だけでなく和也も お互い好意を感じていたような気がします。協力の話をきりだす時の和也って・・洗い髪に真っ白のシャツで複雑な心境を抑えたなんともいえないあの表情と物言いが好き♪ 『俺は警官だ』と呟くように明かす和也は、私的な感情なく見せかけの優しさでクルーザーに誘った時と全く違います。このことが終われば、普通だったら捜査協力者との関係はそこで終わらせるものだと思うんです。だから、両極端の気持ちを持ちながら必死に君江を説得する和也は、堪らなく悲しげでもあります。
車で待つ間のあの苛立ちったら・・・。携帯を手に入れた後の捜査会議での和也も、あれくらい強気で押しを利かさないと潰されるっていうのもありそうだけど、どこか投げやりのような ふてぶてしい態度は、自分自身への苛立ちのようにも見えます。そう思って観ると、あんな和也も愛おしい〜♪ 多くの人を救うための捜査だけど、彼女に囮捜査をさせたことで苦しんでいるのだと思います。
後日、和也は自分の進退が窮まって、生き残る駆け引きのため 早瀬に罪の告白と証言を取りに行く前に、やはり君江をそのままにはできなくて当座の生活費を渡しに行きました。君江に向かい合うとき、和也には素の表情が見られます。偽名で近づいて捜査に協力させたわけだけど、和也は君江の前では 自分らしくいられるような、そんな存在だと感じていたような気がします。でもそれは、和也にとってもまだ開放された気持ちではなく、ましてや君江にはなかなか伝わらないのが切ないです。
それで和也は、早瀬や警視総監秘書室長の早瀬の息子との駆け引きで 身分の保障を得た後、改めて君江を訪ねました。本名を名乗り、『一緒に行ってもらいたい所がある。』と言うのです。『昔、親父と一緒に行った場所だ。爺さんや親父が、いちばん大事にしたい人を連れて行った場所だ。』 もう表情が全く素。視線を外さず真っ直ぐに見つめる目が とっても誠実で、君江に届くだけの声で話す感じがいいです♪ もう凄〜く心に響きます!! これは彼女への同情とかではなく、警察官としては捜査対象者にも警察内部でも自分を強く見せて闘うことを決めた和也が、そんな生き方とは別に 彼女は自分が自分でいるためにずっと大事にしたい人と思ってのことでしょう。
写真館のシーン、二人とも ぎこちないな〜、でも穏やかで とっても素敵でした〜♪
続くシーン、警察官としては、鋭い視線の強くて厳しそうな貫禄ありまくりの和也が 颯爽と検挙に向かうのです。
あっ、終わってしまう・・・戻ります。と言いつつ・・・
実は感じたままにこれ↑を書いてから、リピートで早瀬とのシーンを観て少し考え込んでました。和也は、裁かれなくても罪は消えないと早瀬に言い、父の死の真相を知ったときに 罪に蓋をするのではなく罪を背負うことを意識したと思うのです。だったら、君江に対しての自分の罪を背負ったからなのかと・・・。ん〜 なんか違和感あるけど・・・。
数え切れないくらい何度も観ました、和也が君江を写真館に誘うところ。でもやっぱり和也の目に嘘はありません。つくりものの表情とは違います。・・・そっか〜、携帯を盗むようなことをさせてしまった罪を背負うのではないんや〜。もちろん法的にはこれが罪なんですけどね、そんな罪以上に大きな罪は、和也が自分の気持ちを押し殺したこと、そのことで君江を深く傷つけたことでした。そうやん、今更何寄り道しちゃったの〜って気分。その罪を背負うなんて言うと語弊があるけど、それで和也は、君江に対して ありのままの自分の気持ちを伝えることにしたのだと思いました。
ところで和也が早瀬を訪ねたとき、父 民雄が殺人事件の証拠隠しをしたことについては知っていたんですね。写真館に残っていた映像を見てから5年間、早瀬への怒りを胸の奥に抱えながら、いろいろ調べたり人に聞いたりして分かってきたのでしょう。早瀬が祖父 清二を殺したことはもちろん美少年殺しの犯人であったことを告白させ、そのうえ父の証拠隠しも含めて、警察内部の隠蔽に関わった人物を証言させるのが目的で録音もしていたなんて、早瀬と同じくUKIUKIも初めて観たときは気づかなかったです。UKIUKIは告白に対してもっと後悔させてやりたい謝らせたいって気分で観てしまっていたので、”囮捜査の片棒を担がせ”ようとしていることを忘れていました。このとき和也は、父の死の真相が 女性を自分の娘と共に死に追いやっていたという罪への 自ら下した罰であったと知ることになります。和也の早瀬との遣り取りは、魂と魂との闘いだと思いました。打ちのめされそうになっても立ち直り、巧みに証言へと導いた和也の鋭い視線と魂を込めた声に痺れます。UKIUKIは、和也の力強い言葉の間に入る息づかいのような話し方がツボなんです♪ 見応えのあるシーンですが、UKIUKIには早瀬が見た目も喋り方も年齢設定とあまりに馴染まない気がして 集中しにくいです。せめて特殊メイクを少しやってもよかったのにと思いました。それ以前の早瀬の印象は、年齢とも人物像ともすごく馴染んでいたのにな〜と思います。
署内に舞い戻ってきた和也が、また横柄な態度で『警視総監秘書室長の早瀬勇作を呼んでくれ。』と言い出します。とにかくゴリ押しという感じに、ついニヤけてしまいます。おりこうさんじゃない感じも いいのよ〜♪
っで、和也は 早瀬の告白で得られた”組織の判断”をネタに、自分にも組織の判断を適用するようにと 早瀬の息子と交渉します。このシーン、大好きです♪ 緊張感ありまくり!! 思いっきり強気で”したたか”な和也です☆ いよいよ切り札『まだ分からないのか、当時の下谷署長は誰か・・』和也の低〜いお声がシブイ〜☆(勇作「当時の下谷署長?」)『 久賀光幸(勇作「久賀ミツ・・!」)殺人を黙認したのは・・(勇作「現警視庁副総監久我光幸。。。」)』 和也の罪は 不問に付されました。勇作の捨て台詞「調子に乗るな。お前の親父だって、殺人の証拠隠ししてるんだ。」にすかさず、『私はそんな父を、誇りに思っています。』これまた 痺れます〜〜〜☆ 和也の真っ直ぐ見据える目に、一点の曇りも迷いもありません。声の調子は抑えていても、気持ちのパワーをすごく感じました。和也の行き着いた警察官としての生き方は、この思いに支えられている!!って思います。
こうやって、終盤の和也を観ていると、加賀谷の言葉を思い出します。「無理してでも、つっぱらかるのが俺たちの仕事だ!」 加賀谷は 情報提供者や捜査対象者に対して自分をどう見せるかについて言ったのでしたが、この言葉は、和也の警察官としての生き方として 警察組織内で意思を通すことにも広げて 根付いたのだと思いました。
加賀谷が手を出した麻薬の売買は、正義と罪の境界線を完全に罪側に踏み外した犯罪です。でもそこに追い込まれていく過程が、ドラマではかなり省略されていました。加賀谷にとって、クルーザーを買う金欲しさというのはオマケというか出来心の動機だったと思うのです。それ以上に上層部のプレッシャーに応える必要があって無理をしたのです。だから、和也が由香を奪われたのをきっかけにして加賀谷の罪を突き止めたこと・・そうでなければ 江藤の手下に鎌を掛けてアタッシュケースの中身を聞き出し、加賀屋のしようとしていることを無理やり暴くほどのことをしなかったかもしれないけど、それを後で(机を叩いて)悔やんでいるのではなく、上層部の勢力争いに利用されていたということ・・しかも加賀谷を罪に追いやった人物は 事実上失脚するとしても表向きは何も裁かれないという 警察組織の闇に苛立ったのです。
幼い頃許せなかった父の暴力は潜入捜査で精神を病んだから、加賀谷の罪は上層部のプレッシャーに負けたから、父も加賀谷も警察組織に人生を翻弄され、和也自身も勢力争いの駒にされたことにより、組織に都合よく使われないためにも 強くてしたたかな警官として生きようとしているのだと思います。
また、和也は加賀谷に「オヤジの罪 責めろよ」と言われたことから、祖父の死の真相や早瀬の秘密さらに父の証拠隠しを知ることになり、警察組織内のさまざまな隠蔽の事実を知ることになりました。
あそこまで追い込まれる以前の加賀谷には、現場の捜査官として 全てではないにしても 学ぶべき知恵もあったのだと思います。また警察組織の闇に巻き込まれてきた”安城家の波長の謎”も見えてきた和也としては、それぞれの時代背景における現実の中で そこに生きる人々と向き合った祖父や父から受け継いだ警官の血を誇りに思う気持ちを支えに、ときに加賀谷のように意に沿わない仕事をしてでも 許せない罪と闘う 強くてしたたかな警官として生きていこうとしているのだと思います。
あっ、また終わってしまう・・・戻ります。
鶴橋監督が記者会見で、伊藤さんの敬礼について話されたそうで、つい角度に注目して観ちゃったんですよ。早瀬にしてた敬礼は、三角定規のように45度だと思いました〜ホッ! それより何年も前ってことだけど、加賀谷に初対面の挨拶でやった敬礼は、見慣れた感じの角度のような気がして、ちょこっと笑えちゃってるんです。
新米刑事の和也を観てるとね、ちょこちょこフフッと顔が緩んでしまいます。『ハイ 』って返事の仕方がいかにもフレッシュで、手始めにと連れて行かれた江藤の事務所でのヤクザみたいな加賀谷の態度とのギャップ、でもオドオドとはしてないのが絶妙ね。ボォ〜っと待ってて加賀谷が戻ってきてはドキッと慌て、カーステレオの加賀谷お気に入りのオペラの音にビクッ、ちょっと息抜き笑顔がキュートで、寝込んでるところに加賀谷が戻ってきてはドキッとまた慌てふためき、加賀谷と彼女のベタベタを見せ付けられます。
でもそんな和也の内心は・・・加賀谷警部の暴力団との癒着の証拠を掴むスパイになれと言われ、それってドラマでは分かりにくかったけど、初任者研修みたいなの終えたばかりのいよいよ配属先が決まるというときで、通常のステップをかなり省略してまもなく捜査4課に刑事として着任した和也、なんていうか新米過ぎるうえにスパイであることは4課の誰にも知らされていないからホローもない・・・かなりの緊張感だと思います。それで、加賀谷と離れたときに見せる少し緊張感の解けた様子に、観ているUKIUKIもホッとしてしまうのです。加賀谷と彼女を加賀谷のマンションに送り届け、スーツと靴を無理してでも買い換えろと言われた後もそうでした。
そして次の日出勤したら、そのベタベタしてた彼女がいて、加賀谷は同じ課の女性と付き合ってるって気づきます。和也が彼女を見て、この人か〜って感じに少々動転したように、ドラマでは次々人にぶつかって、二人,三人目はなんか笑いを誘うような感じでしたが、これって実は和也にとって危険な状況で、この部屋経由で和也に連絡を取る人物のことは加賀谷に筒抜けになるということだからっていう、和也が緊張感で張り詰めたなか行動してるっていうのがUKIUKIは好きなのですが、原作のそういう部分を端折ってあるから分かりにくかったです。ドラマでは何人もの女性とつき合うような加賀谷の人間性を描いていたのでしょうか。それについては後に和也の女性を奪うってだけで十分だと思うので、ここではその必要はないのにと思って、和也の緊張感をこれでもかってくらいに観たかったような気がします。
それに続くシーンで、江藤の店での和也の女性への視線や 加賀谷の呼び方候補にもちょっと笑えて、この辺りだけ この作品にしてはユルユルな空気かな〜って思いました。
そこで仕事を離れて飲むことになり、和也は付き合いながらも意識は仕事です。でも ああ見えて、加賀谷も実は彼流仕事モードなんですよ。こういうつき合いがあっての仕事。和也は無理やりアフターを押しつけられるも、江藤の店の女と寝なかったことを、次の日加賀谷から思いっきり責められます。『ヤクザの息のかかった女と関係を持つのは、警察官として・・・』そりゃそうです! でも「俺の仕事、台無しにするつもりかよ。」それは、江藤の踏み絵だったと言うのです。「こいつ(和也)が、これからずっと付き合っていける相手かどうか、江藤は試したんだよ。」そういう世界なんだ〜。 加賀谷に反抗する、真っ直ぐな和也。殴られて、なじられて、殴り返そうとして、殴りませんでした。キレイなままではできない仕事って。。。
結局 和也は踏み絵を踏みます。この一線を越えなければ、加賀谷との仕事の世界でも スパイとしても 前に進めないのだからと、無理やり納得しようとしているような表情に 胸がキュ〜ン♪ なんとも繊細で 何ていうか 美しくもあり、惹かれました。そのシーンのラストに 相手の女性を見ていない目の視線が揺れる一瞬、 あそこもう1秒欲しかったな〜。
続きはまた・・・
和也と由香の関係って・・・。和也は由香と一緒に過ごす時間に、安らぎを求めていたような気がします。自分で作った”ネットワークの維持と補修”で結果を出している加賀谷に傾倒していった和也ですが、由香もそんな加賀谷に惹かれていきました。UKIUKIだったら絶対和也がいい♪って思うのに。。。和也との何ていうか平等に支えあうような安らぎよりも、強い男に寄り添いたいような気持ちになったのでしょうか。和也はイヤリングを見つけたときの疑いからもう確信になっていただろうけど、加賀谷と由香の裏切りの事実をついに目撃したときの 怒りをあらわにするでもない和也のあの複雑な笑い、うまく言えないけど あの表情の表す感情がなんともリアルで絶妙です。
それから和也が本気に加賀谷の不正の証拠を掴みにかかって、眼光が鋭くなった感じがいいな〜☆ それがまた さり気なくしているんだけど、視線にも態度にもそれまでの受身とは違う彼の意志が感じられるんです。
それにしても 由香が何気に和也を避けるようになるのはともかく、和也に気づかれてはいないと思ってのことでしょうけど あんな嘘の電話を重ねて、じゃあ和也との関係をどうしたいのかな〜と思っていたら、加賀谷が何かマズイことしたらしく捕まったところに登場した和也に、自分が一緒にいたことを見られたってときの彼女が 動揺している様子も見せずに なんでもな〜い感じで、どうも理解できないのですが、でもそういう女性だから加賀谷との関係に躊躇しなかったのかもしれないな〜。
第一夜冒頭のナレーションで和也の心の声に魅せられてから、「警官の血」の世界をどっぷり楽しんでいます。今では和也のシーンを中心にあっち観たりこっち観たりしているけど、民雄や清二の人生も蘇ってきて重ねて観ている気がします。それというのも、途中にも何度となく入っている和也の心の声が、世代をまたいで三人の人生を繋いでくれます。静かな語り口に込められた 和也の深い思い・・そのひと言ひと言や間や余韻までもが なんて心に響いて こんなにも心揺さぶられるのでしょう♪ 伊藤英明さんのナレーションは、俳優さんとしての奥深さを感じて 最高です☆
もうきりがありません。このへんにしよっかな・・・
(以下、〜〜ちょこっとおしゃべり♪〜〜 2月16日より一部転記・追記)
こちらのCommentは、すっかり和也に照準当ててますが、もちろん作品そのものも凄く良かったと思っています。それぞれの異なる時代背景の中で生きた三代の警官の生きざまを描いて、それぞれが見応えあるドラマなうえ、全体が一つの大きなドラマとして繋がっていく、それも見た目の生きざまは違っても ちゃんと受け継がれていったものがあるというところに感動します。鶴橋康夫監督の脚本と演出が素晴らしく、俳優さんたちが皆さん 思う存分それぞれの役を生きていらっしゃると思いました。
っで、UKIUKIは伊藤英明さんに注目! 観れば観るほど 和也のなんとも豊かな表情や態度や口調の絶妙さ。その何もかもが大好きだけど、しいて言えば 真剣な眼差しや 心の声も含めた静かな口調の 抑えた演技がUKIUKIのお気に入り、胸の奥が焦がされるような感じです♪
今までも、それぞれに違う役、或いは似てそうな役でも別人として、すっかりその人物として生きてくださる伊藤さんの幅広い演技力に惚れぼれしてきたのですが、この「警官の血」では、一人の人物をこれほどまでに幅広くまた深く演じていらっしゃることにむちゃくちゃ感動しています!! そういう伊藤さんの演技を包み込むように撮ってくださった映像に感謝して見とれながら、やっぱり伊藤英明さんは凄い俳優さんや〜☆ そして進化していらっしゃる〜!!と思って 嬉しくて堪らず、和也を眺めながらウルウルしっぱなし♪
UKIUKIは「警官の血」のような作品、和也のような役は 伊藤さんにすごく合ってると思います。伊藤さんが演じる役は、カッコイイのも面白いのも大好きだし とにかくイメージ決めずにいろんなキャラクターを観せてほしいと思っているけど、いちばんのお気に入り&観たいのは ”奥行きのある大人の男らしさ”です。だから和也もすっごくお気に入り♪ これからも、時々はこういうしっかりとした作品で、また違った 大人の男を生きていただきたいな〜って思っています。
いろいろ書いちゃったけど、UKIUKI個人的に思ったり感じたりしてることですので、「うん、そうそう!」だったら、もちろん嬉しいですけど、 「これは違うでしょう!」もあると思います。 そんなときは、どうか広い心でさらっと流してやってください。