悪影響 (1990)


 マイケル・ボール(ジェームズ・スペイダー)はライバルのパターソンとチーフ・アナリストの座を競っているエリートだけど、なんとも気の弱そうな感じで、パターソンに致命的なミスをでっちあげられようとしていた。またマイケルは彼の将来に期待するフィアンセが少々重荷にもなっている様子。。。
 ある日立ち寄った海辺のバーで言いがかりをつけられたマイケルは、アレックス・トニー(ロブ・ロウ)に救われる。全くタイプの違う二人だが、アレックスはマイケルをまたたく間に自分の世界に誘い込み、夢の実現のため敵と戦うことや欲望のままに生きることを体験させていく。マイケルはしだいに刺激的な生活に溺れてゆくが、やがて自分の生活に無遠慮に踏み込んでくるアレックスの行き過ぎた行動に不安を覚え彼との関係を絶とうとすると、アレックスの攻撃の対象はマイケルの人生に向けられ、地獄のような状況に転がり落ちていくのだった。

 なかなか見応えのあるサイコ・サスペンスで、思いのままに人を操るのが快感なようなアレックスとまんまと彼のペースに巻き込まれていくマイケルの危険な関係にハラハラドキドキで、BAD INFLUENCE(悪影響)というタイトルがぴったりの展開だと思いました。

 この作品、David Duchovny出演作として紹介されているのでかなり探して借りてきました。ところがDavidはどこ? まだネットもしていないころで情報を得ることもできず、二度三度繰り返し観ても見つかりません。エンドロールの CLUB GOER のところに名前が出ていることに気づきクラブのシーンに注目、何度巻き戻して見たことか・・・。はじめから16分くらいのところ、合言葉アスレチック・ウーマンで二人が入っていったクラブの中でついにDavid発見! 髪はオールバックでメガネをかけている彼に違いない!カウンターに置いた手もDavidっぽい!と思うのですが・・・。なんと約1秒とは!! でも嬉しい〜 ・・・Davidが一からキャリアを築き上げてきたことが実感できる作品です。