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サマータイムマシン・ブルース


 じわじわ〜〜〜っときたんですよ。オイオイオイ、なんなのこれ〜!!・・・面白いやん〜〜!!!って。。。

 後で、音声解説の初めだけちょっと聞いたら、「最初の15分が我慢」と言ってました。そうなんですよ、”BACK TO THE 昨日!!!”そして”タイムマシン ムダ使い”ってキャッチにつられて観始めたものの、なんたって大学生の青春SFコメディといっても、高校生レベルなお調子乗りなんですもの。オープニングのヘタクソな草野球シーンの面白くないこと。彼らはSF研だって分かって、そこに写真部の女子も絡んで、な〜んだ『天体観測』みたいにお遊びサークルってノリか〜。ところが次の日、未来から彼らの後輩 田村がやって来て、彼がタイムマシンを持ち込むわけですが、試してみたら本当にタイムトラベルしちゃうんだ。たいそうな近未来SFでも、シリアスなタイムマシンものでもなく、こんなに軽いノリでタイムトラベルされちゃったら堪んないよ。まぁいいいや、そこで彼らは 部室のクーラーの 壊れてしまったリモコンを取りに、まだ壊れていない昨日へ戻るのでした。
 この辺りからですね〜、なんだなんだ・・・って感じ。入れ替わり立ち替わり 行ったり来たりしながら、ついリモコンだけじゃなく いろんな遊びも入っちゃって、行った先の自分たちに見つからないようにとめちゃくちゃになるんだけど、実は会ってたんだとかそこに居たんだとか、野球シーンにも明日の彼らが出てたんですよね。なぜかリモコンが机の下から出てきたり、ホワイトボードの文字やら、シャンプーやら、・・・おまけにカッパの伝説の基にもなってたり。伏線があちこちに散らばってたんです。リピートしたら、他にもいろいろあるのでしょうね。面白い〜〜〜!!
 途中で彼らもやっと、過去を変えてはいけないっていう大原則を知って、その要素も加わって、それについてはいろいろあるけど、リモコン中心に物語は展開していくうちに未来も過去も加わって、リモコンも人も行ったり来たり、そのうち見事に つじつまが合っていくのです。UKIUKIのツボやわ〜!! でもこの話には、どこかに穴があると思うんだけど、解んないや。。。まっ、いっかぁ〜!
 ラストのオチは、もう途中から想像できてたから驚きではないけど、物語の着地点が必要だったんでしょうね。

 これまでUKIUKIは どちらかというとシリアスな近未来SFがお気に入りだったのに、こんなノリの作品で UKIUKIのツボを刺激してくれるとは 嬉しい誤算。とにかく観ていくうちに、彼らのキャラクターも周りの大人もそれぞれに個性があって楽しいし、物語の展開もすご〜く面白かったです。