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STAR WARS SAGA

新3部作(T,U,V)”プリークェル”
  スター・ウォーズ エピソードT/ファントム・メナス (1999) シリーズ第1作  
  スター・ウォーズ エピソードU/クローンの攻撃 (2002) シリーズ第2作  
  スター・ウォーズ エピソードV/シスの復讐 (2005) シリーズ第3作  

旧3部作(W,X,Y)”トリロジー”
    スター・ウォーズ (1977) シリーズ第4作
  スター・ウォーズ 特別篇 (1997) シリーズ第4作特別篇  
    スター・ウォーズ/帝国の逆襲 (1980) シリーズ第5作
  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 特別篇 (1997) シリーズ第5作特別篇  
    スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 (1983) シリーズ第6作
  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 特別篇 (1997) シリーズ第6作特別篇  







スター・ウォーズ エピソードT/ファントム・メナス (1999) シリーズ第1作


 世間で「スターウォーズ エピソード2」が話題になっているというのに、シリーズどの作品も観たことがないので、ちょっと気になってきました。公開順に観るべきかと迷いましたが、それも大変。だったら単純に順番通りでいいやと、「エピソード1」から観ることにしました。

 全体的には、モノクロとカラーがミックスしたような映像が印象的でした。言い換えれば地球時間の古代と中世と未来がミックスしたような世界だと思いました。『遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・』の物語なんですね。

 銀河共和国内の壮大なスケールの物語というイメージで、雑誌などにもややこしそうな関係図が載っているのですが、物語の発端が貿易紛争だとは何とまあ現実的なことだと、ちょっと意外でした。でもジョージ・ルーカス監督がインタビューに答えて、『(過去や現在の歴史を明確にして、)このシリーズを観た子供たちに、民主主義の継続は彼等自身にかかっているのだということを少しでも理解してほしい。』と語っている(TV Taro 7月号)ということですから、物語の骨格は実は現実的な内容であるということで、今後のエピソードの展開も観ていこうと思いました。

 それにしても、ジェダイの騎士がライトセーバーで戦うところがかっこいい!なんて、単純なところで感動しちゃいました。マスター クワイ=ガン・ジンは渋くていいなと思ったのに、残念・・・。オビ=ワン・ケノービもいいですね。
 アナキン・スカイウォーカー君のそのかわいい利発そうな表情の奥に秘めた力が、今後の展開の鍵になっていくんですね。ポッドレース映像、見応えありました。
 コメディータッチなところもちょっとは面白いけど、あんまり多いと馴染みにくいなと思いました。
 衣装は過去のようで水中都市や街並みは未来のようで、不思議な感じの世界ですが、さて本質の政治体制や人々(?)の意識はというと、いろんな立場の人(?)がいて興味深いです。







スター・ウォーズ エピソードU/クローンの攻撃 (2002) シリーズ第2作


 銀河共和国から離脱する星系が後を絶たず、ジェダイを支援すべく共和国軍創設の動きが出てきた。元ナブーの女王アミダラ元老院議員は反対派で命を狙われているため、ジェダイ騎士オビ=ワン・ケノービが真相を突き止めようとし、彼のパダワン(弟子)アナキン・スカイウォーカーは彼女を警護することになった。フォースの暗黒面(ダークサイド)が広がっている。予言では、フォースのバランスを取り戻せるのはアナキンだけだというが、彼は自分の力を過信している。

 初めから終わりまで見応えたっぷり、期待以上に大満足の作品でした。エピソード1ではSWの世界や登場人物の設定などを理解するのに精一杯だったし、せっかくの俳優さんが活かされていないような気がして少しがっかりしたのですが、今回いろんな要素を含んだドラマを、すばらしい映像やキャラクターも見応えありましたが、俳優さんの演技という面でもとても満足できました。

 なんと言ってもアナキンを演じるヘイデン・クリステンセンの表情の豊かさには目を見張りました。ジェダイとしての飛び抜けた才能をもつアナキンの、自信と裏腹にパダワンとして精神的にまだ未熟な面が、師オビ・ワンへの不満、アミダラへの愛、母の死への深い悲しみと怒りなどに絡めて描かれています。
 マスター・ケノービを演じるユアン・マクレガーも、完全無欠のヒーローではなくてもジェダイとして揺るぎない自覚と思慮深かさを備えているのが感じられて、すごく良かったです。ヨーダが彼を認める訳が分かるような気がします。
 彼らがスピーダーで飛び回りライトセーバーで戦うシーンもそれぞれにカッコ良くて、見とれてしまいました。そのうえ、ヨーダも戦えるんですね。そのパワーの大きさにびっくりするやら、小回りの効き方が可愛いやら。
 アミダラを演じるナタリー・ポートマンも、元老院議員としての信念を持つ力強さの裏側で芽生える女性としての心の揺らぎがあって、人間らしさが観られて良かったです。

 とにかく盛りだくさんのストーリー展開でも、切れのある映像でゴチャゴチャ感がなく、しっとりさせられる場面や興奮させられる場面などメリハリがあって、気持ちよく楽しめました。







スター・ウォーズ エピソードV/シスの復讐 (2005) シリーズ第3作


 『戦争勃発!冷酷非情なシスの君主、ドゥークー伯爵の攻撃を受け、共和国は存亡の危機にあった。』で始まって、このEpisode VはT,Uよりずっとストーリーが分かりやすくて、W以降は未見でシリーズに対して特別の思い入れもないUKIUKIでも、理解しようとして頭を使うことなく楽しめました。

 どういうところを楽しんだかと言えば、まずオープニング。誘拐されたパルパティーン最高議長を救うため2人のジェダイ騎士が向かう。もちろんオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)ですが、命を懸けた任務なのに落ち着いたやり取りの二人。お互いの絆、信頼関係が感じられ、なんかいいパートナーになっています。最高議長の前でドゥークーと戦った後、アナキンがマスター(オビ=ワン)のこと「運命は彼と共にします。(字幕)」「生きるも死ぬも一緒です。(吹き替え)」ですって。それだけに、その後の展開からラストへといっそう心が痛むのですが。。。とにかく、銀河宇宙空間の映像が大好き。宇宙船やら戦闘シーンやら・・・。他、全編を通じて作り込まれた壮大で美しい映像の数々。ダークな影に包まれたシーンも良かったです。また後半、いろんな星が出てきますが、環境がそれぞれにずいぶん違って、そこに暮らす民族の価値観やら特有の文化やら・・・いろいろ想像してしまいます。それと今まで以上にライトセーバーで戦うシーンがいっぱい。アナキンとマスター ケノービが共に戦うのに始まって、マスター ヨーダとダース・シディアス,マスター ケノービとダース・ベイダーまでとにかくいっぱい。思いっきり飛び回って、それぞれの状況でいろんな動きがあって、飽きることなく見てしまいました。といったぐあいに、もうずーっと映像眺めて楽しめました。だから、過去に作られたこの後の物語を見るのにちょっと躊躇するな、当時はスゴイ映像でも今更どうかな〜と思ってしまいました。

 それでは内容はと言えば、アナキンったら「議長こそシスの暗黒卿」と見破ったのに、やがて彼の弟子となる道を選び、ついにはダース・ベイダーとなってフォースの暗黒面に落ちていく過程を中心に描かれていました。彼が心理的に葛藤する姿が見どころかな。でも結局あんまり納得できなかったな〜。悪夢の中でパドメの未来に死を感じたアナキンが、「”人を死から救う力”はジェダイからは学べない。」「パドメを救えるのは暗黒面の力だけだ。」という議長の言葉に心を迷わすのはわからなくもないけど、ジェダイとしては弱すぎる。本当に愛する妻(パドメ)や彼女のお腹に宿る子のことを考えたら他にとるべき道もあろうし、自分のしようとすることに理解を示さない彼女に対する態度もどうかと思う。結局、パドメの命を救うために欲しかった力は手に入らずうやむやにされ、それでももう引き返せないとは。引き返して元には戻れなくても、やめることはできたはず。子供のパダワンまで殺す彼に、良心やら善などが残っているとも思えないし。結局彼は、愛のためだけでなく、自分の帝国を持って(?)支配したいという力への欲望もあったのではないでしょうか。
 Wに続けるために、彼には暗黒面に落ちてもらわないといけないのでしょうが、もっとどうしようもなかった事情で観ていても共感できるとか、反対に初めから全く別の伏線を張ってとんでもない野望を抱いていたなんてことにでもしてほしかったな〜・・・なんて、ずいぶん欲張りなことを思ってしまいました。
 でもまあ、ユアンはジェダイのマスターとして揺るぎないものを感じられてカッコイイし、ヘイデン・クリステンセンも演技としてはいい感じで、良かったです。







スター・ウォーズ 特別篇 (1997) シリーズ第4作特別篇


A long time ago in a galaxy far,faraway…

 『 時は内乱のさなか、凶悪な銀河帝国の支配に、反乱軍は秘密基地から奇襲を仕掛け、帝国に対し始めて勝利を収めた。そのさなか、反乱軍のスパイは、帝国軍の究極兵器の設計図を、盗み出すことに成功。それは”デス・スター”と呼ばれ、惑星をも粉々にするパワーを持つ宇宙要塞基地だった。凶悪な帝国軍に追われながら、レイア姫は盗み出した設計図を手に、故郷へと急いだ。人民を救い、銀河に自由を取り戻すために。』で始まる物語。ほんとうは、ここから観るのがコアなファンのお勧めだったのですね〜。。。

 1977年公開版「スター・ウォーズ」に20周年を記念して製作された”未発表シーンとCGによる新撮シーンを加え、画質・音楽・音響共にデジタル加工を施した”という特別篇の方を観ました。だから、映像はかなり落ちるのかなんて無駄な心配でした。凄くキレイです。迫力も増しているようです。

 宇宙船内外やデス・スターでの映像を眺めてるだけで、もう楽しくて楽しくて・・・。
 レイア姫(キャリー・フィッシャー)が帝国の最終兵器”デス・スター”の設計図を隠したR2・D2(ケニー・ベイカー)とC・3PO(アンソニー・ダニエルズ)が、脱出カプセルで飛び出したとき、「生命体はいない」と見逃されたところで、なんだか笑ってしまいました。なんとなく血の通ったキャラクターと同じような気で見ていたのに、なるほどそうだ!って・・・。
 それにしてもC・3POってお喋りね〜。通訳ロボットなんだ〜!って今ごろ気づきました。

 オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)はベン・ケノービと名乗ってルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)を見守っていたんですね。ルークがどのようにおじ・おばに引き取られて育てられてきたか、ベン・ケノービに頼まれたのかと想像したりするけど・・・。またベン・ケノービがどう見守ってきたか、もう少し詳しく観たい気がしました。育てのオーエンおじさんたちは事情がわかっているようで、ルークに流れる父親の血を心配していました。プリークェルを観てあると、この辺りジーンとしてしまいます。ルークが故郷の星タトゥイーンで二つの太陽を眺めるシーンは、何気に感傷的になりますね。
 おじさんもベンもルークの父について本当のことを話していないってすぐわかるのも、プリークェルを観てあるからですよね。でも、ルークは運命に導かれていくことになります。

 ホバークラフトみたいなスピーダーが、とっても自然に飛んでいるように見えて、どうしてるんだろうって思ってしまう。
 お猿みたいな人たちの動きや他ところどころ、ちょっとお子さまっぽいな〜って思ったりします。ピシッと大人っぽくキメてほしいな〜って思ったりもします。

 フォースを学んでジェダイの騎士になることを決意したルークは、ベン・ケノービと共にオルデランに向かいます。モスライズリに寄ってベンがフォースで検問を通過するところなんか、流石っていうのを垣間見て嬉しいです。怪しい店で、腕のいいパイロットのハン・ソロ(ハリソン・フォード)たちを宇宙船ごと金で仲間に入れます。いい加減そうなソロがいったいどこでどんなふうに、かなり高度な知識や技術を身につけたんだろう。彼が借金をしているジャバ・ザ・ハットの登場は、特別篇で加えられたと何処だったかで読んだ気がしますが、それにしても高等生物(ですよね、悪知恵あるんでしょうし)とは思えない姿やわ。ルークがベンにフォースを学び始めたのは印象深いシーンでしたが、この程度で終盤フォースを生かして使いこなせていくなんて、ちょっと呆気なかったです。

 ダース・ベイダー(デヴィッド・プラウズ)は、貫禄あります。あの声がいいな。 ダース・ベイダーが、フォースの揺らめきからオビ・ワンの気配を感じるのが、なんか切ないです。
 ジェダイ最後の二人の対決。ライトセーバーでの戦いシーン、このときはまだ動きが小さくシンプルだったんだな〜と思いました。オビ・ワンの最期、あれはどうなったのか、姿が無くなってましたもの。「たとえ倒しても、ワシは無限の力を与えられて甦るのだ。」って。そして、その後もルークに声が届きますもんね。

 レイラ姫を救い情報を反乱軍に届けて、ルークは皆と共に戦いに挑みます。ルークがいきなり反乱軍隊員になってるんですよね。ここに限らず、わりと呆気ない展開がちょこちょこあります。デス・スターと反乱軍の秘密基地、どちらが先に破壊されるのか、終盤の戦闘シーンは見応えありました。急に加わったルーク大活躍、さすがの才能でしょうか。といっても、大詰めでルークの危機を救ったのはソロでした。金だけ受け取って逃げたと思っていたソロが、やっぱり戻ってきてルークを救ったのは感動です。
 でも、ラストの表彰式と、仲間の犠牲者のことは後に全く引きずらないあたり、なんだかな〜って感じでした。

MAY THE FORCE BE WITH YOU








スター・ウォーズ/帝国の逆襲 特別篇 (1997) シリーズ第5作特別篇


『・・・デス・スターを破壊されながらも、帝国軍は反乱軍を追いつめ、秘密基地からの撤退を余儀なくさせた。恐るべき帝国宇宙艦隊の追撃から逃れたルーク・スカイウォーカー率いる自由の戦士たちは、辺境の氷と雪の惑星ホスに新たな秘密基地を建設した。若きスカイウォーカーを捜すことに執念を燃やすダース・ベイダーは、無数の探査ドロイドを銀河全域にくまなく放ったのだった・・・』
 前作(エピソードIV)からの状況の経過をオープニングで説明しちゃってます。

 いきなりソロが、レイア姫に恋心のアピール。またルークが雪原で行方不明。まだまだ弱っちいけど、フォースを使う力の片鱗は覗かせます。ソロは、ジャバ・ザ・ハットに借金を返すためホスを出て行くつもりだったけど、迷うことなく行方不明になったルークを探しに行くのでした。ソロの子分のような(相棒?)チューバッカ(ピーター・メイヒュー)って、いかにも着ぐるみっていうのがちょっと不満ですが、姿に似合わず心優しい感じですね。雪原で倒れるルークの前に現れたベンの幻影は、彼にジェダイの騎士としての修行を積むべく惑星ダゴバへ行って、そこでジェダイマスター ヨーダの教えを請うようにと導くのでした。

 帝国軍の探査機に感知され、またしても反乱軍は雪の惑星ホスからの撤退を余儀なくされます。確証のない段階でもダース・ベイダーは惑星ホスにスカイウォーカーら反乱軍がいると言い切ります。何か感じるものがあるようです。ベイダー卿は、役に立たない仕官らを容赦なくフォースの力で抹殺します。

 なんとも動きの悪い帝国軍のストーン・ウォーカーとの戦いは、迫力があるようなないような。装甲を打ち抜く武器を持ってなくて、ケーブルで足を絡めて倒すとは、年代を感じてしまった。
 帝国軍に追われて、ソロは姫を連れてチューバッカやC・3POと共にファルコンで脱出しますが、小惑星帯に遭遇し突っ込んでいくところなんか楽しい。

 とにかく、次々とシーンが変わる度にいろんな映像が楽しめます。
 特にこの後、ルークがR2・D2と共に惑星ダゴバに行ってヨーダに出会うところ、そしてジェダイになるための修行に励むところがいちばん好きです。そう、ここでヨーダが初登場だったんですね。出会ったシーンでは、ヨーダはそのちっこい姿も可愛げでユーモアな雰囲気なんですが、姿無きベンとルークを教えるのは無理だと話をするあたりから、雰囲気が変わってきます。ヨーダの言うことはもっともだけど、ベンは一生懸命ルークを擁護してくれる。そして修行のシーンは、ダークな映像で描かれていて、神秘的な雰囲気が漂っています。ヨーダはルークに、フォースについて、そしてフォースの暗黒面に引き込まれないように語って聞かせます。
 STAR WARS SAGA全体を通して、自分はどこに惹かれるのかと考えた時、映像だったりキャラクターだったり単純にライトセーバーなどいろいろですが、それ以上にいちばんはフォースの概念だって気がしています。そしてその力って、あるような気がする。全てのもののフォースで私たちは生かされているような、生きる力をもらっているような気がするのです。彼らのように強いフォースを持ちその力を目に見える形で使うことはできないけど、・・・自然や人や全ての物事から感じることが自分のフォースになって、行動の支えにはなっていると思えます。それはよい方向ばかりでなく時には悪い方向にも導くけれど、自分はどうするかっていうのをコントロールすることが大切なんですよね。普通の人は怒りや恐怖を感じるのはあたりまえだと思うけど、より良いところでコントロールしていければいいですね。かつてジェダイになるべき人間が要求される完全なレベルにほんの少し届かなかったアナキンが、その少しの弱さにつけ込まれて暗黒面に引きずり込まれダース・ベイダーになってしまったのが悲しいです。中間のところにはいられなかったんですね。ほどほどのところにいるつもりの私たちも、ちょっとしたきっかけで、自分の弱みを突かれたら・・・、けっこう危ういのかもわかりません。そんなことを、考えさせられました。
 そして、伊藤英明の言っていた『Do or do not there's not tray. (やるかやらないか、やってみるはない)』を確認! すぐに諦めてしまうルークに、ヨーダの大きなフォースを見せつけるところなんか、ジェダイマスターとしての威厳や貫禄が満ち溢れていました。
 しかし、ルークは雲の中の街で友が苦しむ未来を見てしまう。修行途中なのに助けに行こうとするルーク。ヨーダとそしてベンも幻影を現して、・・ベンの姿を見るの嬉しいな・・、今ルークが行けばフォースの暗黒面に誘惑されると警告するけど、それでもルークは出て行くのでした。
「あの子は、最後の希望です!」「いや、もう一人おる。」えっ!?

 そしてダース・ベイダーと皇帝の会話が、ドキドキ感を高めます。デス・スターを滅ぼしたルークは強力なフォースを持ちいかに脅威であるか。しかし、味方にできれば言うことはない。アナキン・スカイウォーカーの子孫であるルークを、味方にできるのか!?と・・・。「もし拒みましたら、わたくしが死を与えます。」というダース・ベイダーの心の内はどうなっているのでしょう。

 一方ソロたちは、腐れ縁のあるナンドを頼って雲の惑星ベスピンにやって来ましたが、そこにはもうダース・ベイダーが待ち構えていたのでした。
 ところでこの特別篇、1980年公開版から主に修正されたところは、合成の粗さが目立ってしまった氷の惑星ホスでのシーンをCGにしたのと、以前はマット・ペインティングが丸分かりだった雲の惑星ベスピンのクラウド・シティもCGにしたところだそうです。どちらも、なるほどのリアル感で美しいです。
 ソロとレイア姫のキス! 姫ったらついに「愛してるわ」って・・・、ソロが炭素冷凍で固められちゃった〜!
 ダース・ベイダーと出会ったルーク、戦う父子の姿は悲しいです。ライトセイバーの扱いも巧みになった感じだけど、やっぱりダース・ベイダーが強いよ。
「おまえの父はワシだ!!」「・・・ワシとおまえと親子で力を合わせて、銀河系を支配しようではないか。」衝撃的なシーンでした。でも、ルークはちゃんと拒否しましたね。

 ルークとレイア姫には、思いが伝わる共通の力が存在しているのでした。あっ、ルークとダース・ベイダーにも。
「息子よ、我が元に来い!」







スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 特別篇 (1997) シリーズ第6作特別篇


 ルーク・スカイウォーカーらは、ジャバ・ザ・ハットの元からハン・ソロを救うため、故郷の星タトゥイーンへと戻った。一方 銀河帝国軍は、新たにより強力な最終兵器である宇宙要塞デス・スターを建設中だった。この新たな最終兵器が完成すれば、銀河系の自由を求めて戦う反乱軍は、ひとたまりもなく破壊されてしまうのだそうです。

 ジャバ・ザ・ハットって、銀河マフィアのボスってイメージでしょうか。ジャバ宮殿内ではルーク他みんながいろんなことに遭遇し手こずりますが、面白かったです。ハン・ソロの解凍に成功したのはレイア姫でしたが、ジャバに捕らえられます。その後も次々困難に出会い、最後には大砂原でカークーンの大穴に棲む怪獣サーラックに飲み込ませるという全員死刑を宣告されます。ついにルーク大活躍、ライトセーバーの緑がキレイ!カッコイイ!!みんなの息の合った助け合いでなんとか切り抜けたのでした。
 そしてルークは戻ると約束したダゴバに向かうのでした。

 建設中のデス・スター内の映像は壮大です。数え切れない銀河帝国軍兵士が整列する間を進むダース・ベイダーと皇帝、ヤングスカイウォーカー(ルーク)は向こうからやってくる、彼をフォースの暗黒面に導くのだ!と言ってます。

 900歳のヨーダが永遠の眠りにつく前に、ルークに課したジェダイになるための最後の試練。ベンの幻影が、ルークに話して聞かせる真実。ルークはベイダーと対決できるのか!?それが最後の望み。。。

 スパイによるデス・スターの情報が入った。奪った帝国のシャトルに乗り込んで潜入を図るのは、ソロ、レイア姫、ルーク、・・・。デス・スター内外の映像、好きです。
 ルークはベイダーの存在を感じましたね。ベイダーも感じたようです。
 まずは緑の惑星エンドアでの地上戦。森の中でのスピーダーバイク合戦のスピード感ったら、最高です! お子さまっぽい着ぐるみイマイチなんですけど。ただ素朴な感じってだけでいいのにな〜。エンドアの民による拘束を解かせるために、ルークがフォースで3POを浮かせるとこ好き。
 ルークは父と対決する決意をし、死も覚悟し、レイア姫に彼女の秘密を話します。ルークが、自分には母の記憶が無いって言うのが切なかったです。

 めまぐるしい展開ですが、ここからが見どころのダース・ベーダーとルークそして皇帝も加わってのシーン。また地上戦と空中戦が繰り広げられます。どのシーンに移り変わっても、ピーンと張りつめたドキドキとエキサイティングなドキドキで目が離せません。でもUKIUKIは戦闘シーンにドキドキしつつ、早くルークの方を観たいって思ったりしてました。
 父と子の静かな会話、皇帝と三人の会話、そして父子の戦い。この時を見届けるために、ずーーーっと観てきたような気がします。どのシーンも、彼らのひと言ひと言一瞬の表情や間に、心がズキズキします。ルークに迷いの無かったのが凄いです!!双子の妹の存在を心から読み取られた時には、憎しみのパワーで戦ったけど、ちゃんと思いとどまりました。ルークは本物のジェダイになったのですね。 ルークは、父にはまだ”善”が残っている、だから自分を殺せなかった、今度も殺せないと言います。UKIUKIは最後まで観て、それを否定はできないけど、善が残っていたと言うならそれはただひとつの善であって、息子(もう少し広く家族)への”愛”だけが残っていたのだと思いました。皇帝も愛だけは取り上げたり消したりできなかった。父は愛で息子の命を救い、息子は愛で父の最期に心を救ったのだと思いました。

 デス・スターの破壊過程一連の映像は、サッパリしているけど良かったです。ラストを見ると、ルークは父を置いては来なかったってことでしょうか。父を見送るシーンや、ルークがヨーダとベンとアナキンに見守られていると感じるシーンが嬉しかったです。

 この特別篇、1983年公開版から主に修正されたところは、ジャバ宮殿のバンド演奏を増やしダンサーを加えより豪華さを出したのと、砂漠でルークたちを飲み込もうとした怪獣サーラックの描写を増やしたのと、ラストシーンに戦勝パーティを加えたところだそうです。


 旧3部作(W,X,Y)”トリロジー”を観てから新3部作(T,U,V)”プリークェル”を観るという、コアなファンが鑑賞した過程を辿ると、また新たな発見があるというお話、そうかもしれないって思います。ぜひ、そうしてみます。