カル


 連続バラバラ殺人事件の被害者の共通点はチェ・スヨンという女性だった。チョ刑事(ハン・ソッキュ)とオ刑事は、彼女の過去に解決の鍵を求めます。『シュリ』でも主演してましたが、ハン・ソッキュがいいですね。ふつうっぽいところが、私のツボなんです。リアル感がにじみ出てますもの。

 スタートシーンのいきなりむごい映像の気持ち悪さ、おまけにそれが生きたままの切断だとわかる恐さに、じつは以前その後を観るのをやめてしまった作品です。でもそれにしてはあちこちのサイトで☆5つなど高い評価を得ているのがずっと気になっていました。子供には絶対観せないぞ!っていう気持ちは観終えた今も変わらないけど、とにかく再挑戦したのでした。

 こういう言葉を使っていいのかわからないけど、おもしろかったです。初めから終わりまでずーっと謎解きを楽しみました。自分なりに犯人はきっと××!ちがうっ××!そうかぁ××!などとラストまで・・・。あれっ?と思って次の日二回目に挑戦してしまいました。いろんな伏線もわかってきたし、犯人の手のしぐさにも注目したりして・・・。そしたら謎が増して、何もかもわからなくなってしまいました。私としては父親が気になるんですけどね。それにみんなで写る写真も不思議だけど、そのシャッターを切ったのは誰なんだろうとか、いろいろ想像しだしたらキリがありません。

 ラストにきてBGMはXファイル(file206 昇天Part2)にかぶるし、謎だらけのまま終わってしまうしというのは、UKIUKIの心をくすぐっていきましたね。この作品にはすべてにつじつまが合うような真実は存在するのでしょうか。「完全版」のビデオが出るといいのになあ。