ラブストーリー


 いかにも韓国映画らしい!という雰囲気の作品。綴られる甘い言葉も二人の間にもう一人(ここでは親友だったり友達だったり)の存在という設定も、また生活感みたいなのはあまりなくラブストーリーそのものを描ききる展開も、無理なく受け入れて楽しめちゃいました。いろいろ考えると、あれこれ納得できなくなりそうだけど、考えません! 思いっきり切なくて悲しくてポロポロ泣きながら、同時に何故か幸せな気分も味わったような気がします。どうしてかな・・・なんか残ったのが後悔ではなくて、素敵な思い出のような気がするからかな〜。。。
 友情を裏切れない気持ちや、愛しているからこそ身を引く心情は、ハリウッドではこうは描けないでしょうね、やはりアジア人特有のものなのか、すごくもどかしくて嫌な気分になりそうなところ、意外なほど爽やかに上手く描かれていたと思います。

 母ジュヒ(ソン・イェジン)の日記とラブレターを偶然見つけた娘ジへ(ソン・イェジン二役)、ジュヒの純粋で切ない初恋を、ジへが辿ります。またかつての母のラブストーリーと平行して、今の娘のラブストーリーも描かれていきます。
 ジュヒの彼氏だったジュナ(チョ・スンウ)と テス(イ・ギウ)は親友で、ジュナはテスがジュヒへ送るラブレターを代筆していました。そうとは知らず偶然出会ったジュヒとジュナ。。。またジヘが心寄せる先輩のサンミン(チョ・インソン)の気持ちは。。。それぞれのキャラクターが実にいいんですよね〜。

 物語にベトナム戦争が絡んでくるのには、雰囲気違いすぎなのに韓国では現実感が出るのかとなんかショックでしたが、戦死させたりせずその後の展開があったのは良かったです。ほんと何も考えずに浸っていて、母と娘それぞれのラブストーリーが、ラストであんなふうに絡むとは予想してなかったので お見事♪でした〜。だって何も考えずに否定的な思いを持たないように観ていても、ジュヒやジュナがあれからすぐに他の人と結婚したのはアレレ〜??と思ったもの。でもそれも時を経て、素敵な出会いに繋がったということで救われました。
 ご都合主義でもいいや。こういう作品に浸れる自分って、・・・で・・・やわ〜(書けない! 爆)