ラスト・プレゼント


 夫の両親に大反対されてまでも結婚したものの、口争いもするし表面的には冷めた夫婦関係に見えるヨンギ(イ・ジョンジェ)と妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)。コメディアンとして世に出ることを夢見るヨンギと、陰ながら夫の成功を夢見るジョンヨン、おまけに二人は幼い子を亡くしているうえに、実はジョンヨンは自分が不治の病で余命短いことを隠している。そしてやがてヨンギはそのことを知ってしまったことを隠し、妻にとって大事な人を探し出し会わせてやろうとする。二人の内に秘めた愛情がじわじわと感じられて、とにかく泣かせる要素が満載の、夫婦の愛を描くラヴ・ストーリーです。

 この作品については、はじめから泣きたくて見たような映画です。泣かせようとする展開に抵抗しなかったので、気持ちよく泣くことができました。特に二人がヨンギの両親と家族写真を撮るシーンは最高でした。そしてラストではヨンギと相棒のお笑い芸が本当に面白いのに、涙涙〜涙〜〜です。
 あぁこれが・・・でもこれだって・・・、ジョンヨンの最後のプレゼントに込められた気持ち、ヨンギが涙のお笑い芸に込めた気持ち、またその時を迎えるまでにお互いがしてあげようとしたことだって・・・、何度か観ているうちにUKIUKIの中では''ラスト・プレゼント''の意味が深く広く感じられるようになってきました。

 ・・・でも振り返ってみると、不治の病といったことについて子供や老人は別として、若ければよけいに特に夫婦の間で隠すのが愛情!というのを受け入れられないUKIUKIにとっては、途中の展開では共感するというのとはちょっと違ったような気がします。