猟奇的な彼女


 温かくて優しくて悲しくてユーモアのある物語だわ〜と思いつつ、''前半戦''すごく感じの悪い作品だと思って観ていました。女性が型にはまらず思ったことをズバズバ言ったりするのはどうってことないけど、それに正義感は人一倍っていうのも小気味いいけど、そのくせあんなふうに自分勝手だったり人を叩くのを見ていても楽しくありません。それにいくら優しくてもグズグズとはっきりしない男性ってのも、見ていてイライラするし・・・。
 でも何となくギブアップしないで観てしまったのは、彼女(チョン・ジヒョン)の奥に秘めた心のキズが気になったし、恋人になることを急がずに彼女を癒してあげようという彼キョヌ(チャ・テヒョン)の微妙な感情が気になったからかなぁ。そして狙い通りに所々でジーンとしてしまったし、''後半戦''から''延長戦''にかけては出来すぎ感のある展開ではありましたが良かったぁ〜。素直にそのラブストーリーに浸らせてもらいました。
 そうか〜、やっと彼女のお父さんのスッキリしない言葉の意味もわかりました。ラストまで来て、伏線に気付いてなかったから アッ!と面白かったです。