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S.W.A.T.


 ロス市警の特殊部隊S.W.A.T.の人間模様をじっくり描いているこの作品、UKIUKIはかなり気に入りました。もちろんアクションシーンも満載ですが、どちらかというと派手さを追求しているのではなく、淡々とした進行の中で人間的な部分をたっぷり見せて現実感のある作品になっていると思います。
 作戦実行中の命令無視でS.W.A.T.からはずされたジム・ストリート(コリン・ファレル)と相棒のギャンブル(ジェレミー・レナー)。処分を受け入れたストリートが投げやりにならずに、いつかS.W.A.T.に復帰するという希望を胸に、与えられた仕事を誠実にこなしながら体を鍛え技を磨いている姿は、心身共にS.W.A.T.隊員としての素質が感じられます。半年後、ホンド巡査部長(サミュエル・L・ジャクソン)が新チームを結成するとき彼もメンバーに選ばれるのですが、その経緯から新チームの訓練やテストの様子、メンバー同士の関係が築かれていく様子などたっぷり丁寧に描かれています。その中で気に入らないところがなかったわけではないけど、まあいっか〜!ってことにします。アクション,サスペンスといったジャンルの映画であることに期待をしている方には、もしかしてパワー不足の感があるかなーという展開ではありますが、UKIUKIとしては、どこか別世界に生きているような超人的な隊員らによる有り得ない感のアクションとかって印象ではないところがかえってかっこいいなー!って思い楽しめました。
 後半その新チームに、国際指名手配犯アレックス・モンテル(オリヴィエ・マルティネス)護送の命令が下ります。ところがアレックスが「俺を逃がしてくれた奴に、1億ドル払う。」とマスコミを前に宣言したため、その任務は過酷なものへと急展開することになります。その報酬を狙う者が次々現れるなか、いよいよ銃撃や爆発のシーンも盛り上がりを迎え、ついにアレックスを連れ去ってしまったのは・・・、ストリートやチームの仲間にとって手の内を知り尽くされた困難な相手を追って地下鉄から雨水坑へ、連絡の取れない彼らもまた疑われながら、どこまでも追っていくのでした。
 この作品、アクションの迫力などUKIUKIにはほどよい感じで、正義感,プライド,信頼,裏切り,復讐・・・などといった部分も味わうことができて良かったです。そしてなんと言ってもコリン・ファレルかっこいい!!