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パイレーツ・オブ・カリビアン
呪われた海賊たち


 久しぶりのジョニー・デップ。UKIUKIが観ただけでも、いろんな感じの作品に出ていました。素敵だなあと思える俳優さんですが、たまに個人的に大外れします。この作品、海賊っていうのは面白そうだけど、呪われた・・・っていうのが何となく暗くて重くてドロドロした感じかと不安だったんだけど違ってました。ジョニー演じる海賊の元船長ジャック・スパロウはコミカルっぽくもありました。そして彼の剣の腕前、船やら港やらで跳び回る身のこなしは、見ていてとっても楽しいです。

 呪われたバルボッサ船長ら海賊たちが月光の下で''生きる屍''の姿となりますが、それほど斬新な怖さを感じるほどではなかったです。もっとリアルな姿だと、感覚は死んでしまっているのに死を許されないという物悲しさが感じられたような気がします。

 海賊に憧れる少女の目の前に、少年が海から引き揚げられました。その後彼が身につけていた黄金のメダルを長い年月持ち続けることになったエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)と、鍛冶屋に育てられてみごとな技術を身につけつつ海賊をやっつける腕を磨いていたウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)との、秘めたる恋心。そのメダルが海賊の呪いを解く鍵だったのでエリザベスがさらわれ、ウィルは彼女を救いに出かけますが、やがて自分の身の上を知ることになります。

 かつてバルボッサに裏切られて乗っ取られた自分の海賊船ブラックパール号を取り戻すことに情熱を燃やすジャック・スパロウ。一見おふざけっぽいキャラだけど強くて賢くてなにげにセクシーな彼が恋愛に便乗したりせず、あくまでも愛するブラックパール号の船長でありたいという一途さが良かったです。

 鍛冶屋でのジャックとウィル二人の闘いは、剣さばきや口さばき(?)軽やかな身のこなしがみごとで見とれてしまいました。
 二人それぞれの目的で、バルボッサを追って闘いを挑むことになります。活気があって、気軽に楽しめる作品でした。