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ロード・オブ・ザ・リング


 ”冥王サウロン”が全世界を残忍さと支配欲の限りを尽くして支配する指輪をつくった。その後サウロンの手を離れても、指輪にはサウロンの魂が宿り生き続けてきた。
 そして時を経てサウロンがモルドールで息づき蘇った。冥王と指輪は一心同体、呼び合っている。
 持つ者を陰の世界へ引き込もうとする悪の指輪を譲り受けてしまったフロドが、その運命に苦しみながらも仲間と共に指輪を葬るための旅に挑むのです。指輪を葬るためには、モルドールに侵入しそれが生まれた”滅びの山”の炎の中に投げ込まなければならないのですが・・・。

 純粋に映画そのものを思いっきり楽しめる、冒険ファンタジーでした。壮大で迫力のあるストーリーや映像、3時間もあるのに飽きることがなかったです。ファンタジー作品そして正直言うと先日「危険な遊び」を観るまでイライジャ・ウッドちょっと苦手かもって思っていたのですが、そんなことは問題外、作品の創りだしている特別な世界にすっかり入り込んでしまいました。
 指輪の伝説から始まって、魔法使いやさまざまな種族そして人間の歴史や生きざまを絡めつつ、お互いの強さや弱さや欲望と闘いながら、種族の争いを生もうともする指輪の悪に対して、種族を超えて闘う9人の旅の仲間。その深みのあるストーリー展開に魅力を感じました。

 ホビット村(シャイア)での花火、可愛くて好きです。それぞれの種族の里やモリアの坑道からドワローデルフ(モリア)地下宮殿、魔女が住む森・・・と、とにかくスケールがおっきいです。次々襲いかかる化け物との戦いで目が離せないし、オークとの戦いは時代劇の殺陣を観ているようでした。ストライダーって呼ばれてる人は侍そのものって感じ、かっこいいな。
 運命を受け入れて「今自分が何をすべきかが大切」というガンダルフの言葉に従って、徐々に強い気持ちで重荷を背負っていこうとするフロドのこの先が楽しみです。また「フロドから離れないように」との約束をけなげに守ろうとするサムが、以外に頼もしかったりして。
 今からってところで終わり!っていうのが、あまりと言えばあまりです。三部作の一作目とは、・・・気を長くして次を楽しみにしています。