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コラテラル・ダメージ


 爆破テロで妻子を亡くしたロサンゼルス消防隊長ゴーディー・ブルーアー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、犯人クラウディオを目撃していた。彼は''ウルフ''と呼ばれるテロリストで、直後にコロンビアへ舞い戻っていた。

 はじめのやつれた顔を見て、シュワちゃんアクション大丈夫?!と思ってしまいましたが、健在でしたね。
 テロは国(地域)や民族の歴史や立場でそれぞれに言い分があります。でも「コラテラル・ダメージ:付随的な(仕方のない?)犠牲」を被った個人の立場になれば、和平交渉や国益優先などという理屈には納得がいかない。そこで自ら''ウルフ''をやっつけようと、シュワちゃん演じる不死身のブルーアーがコロンビアに乗り込みます。
 テロで妻子を奪われた男が一人で立ち向かっていくというので、現実には不可能なことをやってのけてくれるのが、エンターテイメントムービーのいいところだと観始めたのですが。・・・そう単純ではなく、ひと捻りもふた捻りもみぃ捻りもあり、見ごたえありました。(おもしろかったという言葉が使い辛いです。)

 9.11事件で公開が延期になったわけは、単にテロで人々が犠牲になる爆破シーンがあるからというだけでなく、テロリスト側の描き方にもあったのかなと思いました。