鰻には、スタミナ強化や滋養強壮の効果があるとして古くから食べられていました。まずビタミン類が豊富であることが健康食品と言われる所以です
ビタミンA ... 視力と関係が深く、骨の発育や歯の形成にも重要です。また生体膜の抵抗性にも関連しているので妊婦や小児は欠乏症に注意
ビタミンB1 ... 糖質、脂質、たんぱく質の代謝を円滑にします。また神経の働きを調整し、消化液の分泌も促進
ビタミンB2 ... 糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要です。また体の成長に重要で、体内の細胞の働きに関わっています
健康食品としての鰻
うな重と、うな丼の違い
最も多い質問の一つですが、一般的にうな丼はどんぶりに、うな重は重箱に入っているのが違いです。しかし、ある店舗ではうな丼はご飯の上に鰻が乗っている、うな重はご飯の中にも鰻が入っている。つまり二段重ねになっていると言う分け方をしているわけですが、お客様としては結局どっちが特なの?と言う事ではないでしょうか?
簡単に特徴を挙げると
 1うな重の方が
鰻の量が多い
 2うな重の方が
良い器に入っている
 3うな重の方が
値段が高い
これだけ分かっていれば十分です
自鰻話

その他にDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)といった魚類に含まれる脂質が注目を集めており、うなぎにも豊富に含まれています。これら魚類の脂質は他の動物性脂質に比べ、コレストロールの蓄積の心配が格段に低くなります

関西風と関東風の違い

最大の違いとして関東風では蒸し焼きのあと焼きに入りますが、関西風では蒸さずに直接焼きから入ります。これらの違いは蒸すことによって脂と臭みが取れ、身が軟らかくなると言う利点と、脂と一緒に旨みも落ちてしまうと言う欠点があるからです。好みの問題なのでどちらかを推奨することは出来ません。ちなみに、うな金は関西風です。
 次に関西風と関東風では、包丁の入れ方も違います。
関東では鰻を背中から裂き、関西では腹から裂きます。ある説では江戸時代、腹を切るのは『切腹』を連想させるので縁起が悪いと言う事から、関東では背中から開く方法が普及したそうです。関西人は気にしなかったんでしょうかね…

土用の丑にはなぜ鰻を食べる?

話はさかのぼり、江戸時代。ある鰻屋の主人が店を繁盛させる良いアイデアはないものかと、時の発明王平賀源内に相談したところ、土用丑の日は鰻を食べると健康に良い。と売り出すよう知恵を授けられた事から鰻屋は繁盛したのが走りだと言われています。
付け加えるなら当時では土用丑の日は
『う』の付く食べ物を食べるのが健康に良いとされており、うどんでもでもでも良かったんですね