● 大晦日の深夜、『往く年来る年』が始まる頃、暗い丹生神社の参道をポツポツ人が、(何しろ全部でも1000人あまりのさとなんで、「ゾクゾク」とはいきません)なかには何か持っている人もチラホラ・・・境内の御神火で餅を焼いて・・・というわけではありません。持っているのは注連飾り、え、なんで?飾ったばかりの?と思う方があるかもしれませんが、丹生では注連縄を一年中飾っているから(伊勢志摩地方と同じですね)、持っているのは暮れに取り替えた去年のもの。境内の御神火で焚いて、一年のお礼と新年の無病息災を祈ります。隣の神宮寺(お大師さん)の除夜の鐘を聴きながら、大焚き火のまわりでお神酒をいただきながら、新年の挨拶。お大師さんへも年越し参りして、静かに(ちょっとは賑やかやけど、伊勢神宮にはおよびません)、更けていきます。 明けて元旦は、暗いうちから境内に子供達の賑やかな声、笛の音、獅子舞連の出発です。丹生の獅子舞は、一時途絶えていましたが、20年ほど前、獅子舞保存会の人たちの熱意と子供達の参加で復活し、いまでは大人2頭と子供4頭が、元旦の早朝から夕方までかかって、丹生300戸を一軒一軒廻って家内安全を祈祷してくれています。ご多分に漏れず、メンバーの高齢化と少子化で年々シンドクなってきているみたいですが、若い層にもアピールしてなんとか続けていきたいとがんばっておられます。元旦の午後には(毎年進み具合が違うので、正確な時間はわかりませんが)ふれあい館やお大師さんあたりを廻っていることと思います。ふれあいの館さんやまめやさんはお休みですが、お大師さんでは甘酒も用意されるようですし、初詣をかねて、どこか懐かしい丹生のお正月に帰ってきませんか。 (ちなみに、ふれあい館さんは12月29日〜1月3日、まめやさんは12月24日〜1月4日がお休み)
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