私の家では、磨き丸太を主に製造しています。
ここでは、製造過程、製品を紹介しています。

杉苗です。 杉苗です。
 私の母に、聞きましたが昔は、大きな木から実を採取して,種を蒔いて何年かかけて苗にしたそうです。
最近では、優れた品種を挿し木して,数年で山に植林出来るようになりました。

                 (写真 銘木資料集成より)
しぼ蒔きです。 しぼまき
 山に、植えた苗は、曲がらないように、添え木を立てて大事に育てます。
数年の間枝打ち、下刈りなど手入れをします。これを怠ると製品にならないのでとても手間をかけて育てます。二十年から三十年ぐらいたった原木に、箸のような物を巻きつけ,絞りを人工的につけます。(写真)このままで一、二年山に置いておきます。
原木の搬出です。 原木の搬出です。
 昔は、仕事をしてくださる方が一本ずつ担いで出していましたが、最近では、写真のように、ヘリコプターで搬出できるようになりました。


             (写真 銘木資料集成より)
原木です。 搬出された原木です
荒皮ムキです。 荒皮ムキ
 表皮を丁寧に、はいでいきます。
この皮は、瓦の下にひく材料としても利用されます。厚みのある皮は、化粧用として建築材料にも利用されています。

              (写真 銘木資料集成より)
小ムキです。
小ムキ
 荒皮をはいだ後小ムキをします。しぶ皮を取り省く作業です。

水圧、荒皮ムキです。 荒皮ムキ
 上記写真のようにむきますが、最近ではこのように水圧を利用して皮をはいでいます。むきにくい皮を傷が付かずに綺麗にする事と同時に、小ムキ、砂磨きも出来るのも利点です。前後して背割りを入れます。(乾燥する時点で表面の割れを防ぐ為)

                 (写真 銘木資料集成より)
砂磨きです。 砂磨き
 丸太の表面を角の取れた川砂を利用して,丹念に磨き上げます。

                       (写真 銘木資料集成より)
天日乾燥の風景です。
 最近私の家では、仕上げに、コンピューター管理の乾燥機の中に入れて乾燥させています
矢入れです。 矢入れ
 数日間直射日光のもとで表面を乾燥させます。
背割りを完全にする為に矢を撃ちこみます。
(檜で作ったくさびを打ち込みます)
    
        (写真 銘木資料集成より)
製品です。
主な製品です。

 出来あがりの磨き丸太です。
 主に杉、ヒノキを扱っています。

製品です。 上記写真の拡大図です。木の表面に凸凹が、有るのがわかりますか?
これが、人造絞り丸太です。天然でも、まれにこのような木が現れるのですが、それを待っていては商売にならないために、人工的に、写真のような凹凸をつけるわけです。
 また、ただ皮をはいだだけでは、このような光沢はでませんね。表皮や、内皮をきれいに磨きとり、このような光沢を出しているわけです。表面の質感の違う物(向かって手前四本の内、右から二本)は、天然絞りです
製品、垂木です。 化粧垂木です。