くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――

vol.49



災害におもう


今年(2004年)の三重県は本当に災害に見舞われます

9月には三重県付近を地震が襲いました
(ちょっとこの辺りでは珍しい)大きな揺れでした。
近所でパソコンが床に落ちたりして、ビックリビックリ!!
店舗では防災グッズ売り場が設けられ、繁盛しました。

そして台風による大雨にも見舞われました
近隣の区域は土石流や浸水により大打撃を受けました
私の近所も大雨で冠水して大変でした

災害は恐いなあ・・・と
自然の脅威を思い知った数ヶ月ですが
人間というものは愚かなものでスグに忘れます

  喉元過ぎれば熱さ忘れる・・・・

幸いに大きな爪あとの残らなかった我が松阪地区の様子を
見ていると、どうも多くの市民はもう忘れています
野菜が高騰している原因もこの台風災害なのですが、
日々の生活の中では(災害と直結して)なかなか考えません

先日、10月23日に新潟県中越地方で大地震がありました
阪神大震災以来、最大級の地震で
毎日TV、新聞で報道されてます。
犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、
被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。

しかしながら、ふと考えてみると、
(私の見る限り)今の私の住んでいる松阪地区は
まるで遠くのことのようにテレビで傍観している
立場になっているのです。


災害への意識を維持することって難しいのですね。
災害はいつ自分に降りかかるかわからないのに・・・
ここ数ヶ月で本当に考えさせられました。

地震後、新聞のトップ記事を独占しています
私にとって、イロイロな考えや思いが錯綜したこの災害です。

2004.11