前回、バルコニーについてのコラムで
『日本ではバルコニーが『物干し場』として
有効に利用されている』ということを書きました。
そうなってくると考えられるのは
物干し場が2階なら、それに連続する
水まわり(すなわち洗濯場、脱衣室、浴室)も
2階にもってくればいいのでは・・・ということ。
これで洗濯にまつわる家事の流れが効率良くなります
この『水まわり2階案』の有効性については他にも
* 浴室が2階にあるということは
来客時でも他の家族が気兼ねなく入浴出来て、
入浴後も下着やパジャマで寝室に移動出来ること。
* 洗面所が2階にあることで、就寝前のシャワー、
朝の洗面、朝シャン等の利便性の向上。
* 水道の蛇口が自然に2階にあるということで
子供が絵の具遊びや、夜中に水を飲む時に便利
このように具体的なメリットがイロイロあげられます
私も時々この『水まわり2階案』を提案しています。
しかし、実はあまり実現しません。
今のところすごくいいんだけど、
年をとってから2階まであがるのはイヤだ
というのがその理由。どこの家族も一致している理由です。
本人達が『2階水まわり案』に納得していても
その両親からの強い反対の意見が出て結局、
『水まわり』は1階に降りていくこともあります。
(大都市では少し事情もかわってくるのですが)
確かに三重県の小都市程度の土地環境では
わざわざ水まわりを2階にしなくても
十分に快適な間取りが実現できることもあるのですが、
『2階水まわり案』の魅力は捨て難く存在するのです
ですからあらためて
最近、私が言い始めていることを紹介します。
例えば35歳で家を建てたとします。
実際に2階に上がるのが億劫になるのは30年後か40年後、
その時、新築時の水まわり設備はそろそろ引退の時期、
その時に初めて1階部分にに改築しながら水まわりを
つければいいのではと考えることもできます。
ですから、当面20年ぐらいの自分たちのライフスタイルを
考えながら積極的に『水まわり2階案』を導入するのも
良いと思いますがいかがなものでしょうか???
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この家は将来の2世帯を想定しながら、1階の水まわり以外に
サブの水まわりとして浴室までを2階に設置することが出来ました
(左側に少し小さめのユニットバスが続いています。)
トイレまで含めて、全部で2坪強のスペースにまとめた一例です。
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