くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――

vol.32


メンテナンスは重要です


『そろそろウチの外壁を塗り替えないといけないんだ
でも、そう思いながら5年経つんだよ・・・』

年に数回、私はこのような声を聞いています。

一般的に、住宅は一度購入したら(掃除はしても)
ほとんどメンテナンスをしない(出来ない)のが
現状ではないでしょうか??
皆さん『自分のクルマ』は洗車、オイル交換などの
メンテナンスをしていると思います。
コレに対して『自分の家』については
メンテナンスの対象から外される傾向にあります。

しかし、この『家』というもの
ちょっとメンテナンスをしていくだけで
耐久性が格段に伸びるのです。


簡単な例をあげると、最近流行のウッドデッキ。
出来上がりはオシャレです。
しかし、やはり木です。
放っておくと10年ぐらいでダメになります。
しかし、定期的に塗装して、メンテナンスをすると
(使用する条件にもよりますが)20年、30年は大丈夫です。

一般的に塗装は3〜5年目をメドの対処をオススメします

屋根材のゆるみや、外壁まわりの痛みの点検も重要です。
雨の侵入については早期治療が一番なのです。
これらは築後10年をメドに一度点検するといいでしょう。

その気になって家を見回してみると
日ごろ見落としている『家の痛み』が見えてくると思います。
そういった場所をつかんでおく事が家を長持ちさせるコツです。
是非『現在の住まいの点検』をオススメします

また、こういったメンテナンスは専門業者に頼まなくても
日曜大工程度で十分に対応できることもあります。
さあ、暖かくなってきたことですし、
運動不足解消にもなるかもしれません。如何ですか???

ウッドデッキの塗り替えは
日曜大工感覚で気軽に出来るメンテナンスです。

2003.05