くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――

vol.30


玄関は家の顔

私は今までに多くの家を訪れて、色々な玄関を見ていますが、
本当に玄関の様子は多種多様です

 明るい玄関
 床が石貼りのお屋敷玄関
 自転車がとまっている玄関
 階段のある吹き抜け玄関
 物置みたいになった玄関   etc...

その特徴は、言い出したらキリがありません。
そしてこの玄関というものは、良くも悪くも
その家庭の雰囲気を映し出しているように思います。

さりげない気配りが行き届いた玄関や
個性的な雰囲気の玄関に出会うと嬉しくなります。
玄関を見ただけで、家庭の印象が良くなることもあります。

そんなわけで『玄関は好印象にすること』をオススメします。
さてそれはどんな玄関か・・・とりあえず思いついた一例

 季節の花を一輪差しに    (季節感が見える)
 窓越しに外の景色が見える  (景色の演出)
 思わず腰掛けて話したくなる (おしゃべりの環境)
 子供の絵などをセンス良く飾る(家族の雰囲気が見える)
 こざっぱりしている     (清潔な印象)

やはり玄関は家の顔です

ちょっとした『しつらえ』で玄関もずいぶん変わると思います
春を機会に是非『好印象でオリジナルな玄関』という観点で
自分の家の玄関を見つめてみてはいかがでしょうか?

Tさんの家の玄関は骨董家具をアクセントに
個性的にセンス良くまとまっています。
玄関の緑も雰囲気を引き立てています。

2003.03