くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――

vol.27


換気しましょう

さて、冬が来ました。
皆さんの家でもそろそろ暖房器具が活躍のことと思います。
そこで今回のテーマは

換気しましょう ということ。

現在、住宅の『高気密高断熱』がブームですが、悪く考えると
これは『室内空気汚染の根源』を作り出しています。
高気密化によって外の空気は中に入ってこなくなりました。
ということは、窓をあけて『換気』しないことには
中の空気は出ていきません。

ひと昔前、隙間風はアタリマエでした。
ですから『換気』というものはそれほど必要なかったのです。
ゆえにこの『換気問題』は
近代化が引き起こした問題でもあります。

換気問題の解決とばかりに一部の大手ハウスメーカーでは
『24時間換気システム』の導入が始まっています。
こういう考え方はわかるのですが、
果たしてそれが根本的な解決なのでしょうか???。

私は個々が(高気密によって窓を開ける必要が出たことを)
意識して窓を開けることのほうが重要だと思います。


よく石油ストーブを使っている部屋の場合は
1時間に1回、30秒間だけ窓をあけましょう。といいました
とりあえずの目安はこれでいいと思います。

人間にとって吸っている空気は大切です(アタリマエ)
皆さんも冬の到来とともに是非考えてみてください

我が家も石油ファンヒーターが稼動しています。
この時期 『換気』 は大きなテーマです。

2002.12