くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――

vol.25


TVがもしもなかったら

このテーマを掲げながら今回は結論から書きます

TVはなくてもいいかもしれない。
これは最近急に考え始めたテーマです。

TVは、ほとんどの家庭の日常に入り込んでいるものでしょう。
私もここ数年、帰宅するとほとんど無意識にTVをつけます
22:00頃からはテレビ朝日のニュースを
23:00頃からはTBSのニュースをたいていつけています。

それがアタリマエだとすら思っていたのですが
実は最近急に『コレは情報垂れ流し状態かもしれない』
思いはじめました。
どうも私の場合、TVを見たくてつけているのではないようです。
その証拠にTVに見入っている訳ではありませんし、
心に残ったとか見てよかったという感慨もそうアリマセン
かといって消すとヤッパリもの寂しいので
ナントナクTVをつけているというのが現状です。

こうなってくると急にTVをつけない人の存在が
気になってきました
ほとんどTVを見ていない人(またはTVを置いていない人)が
私の友人の中にも何人かいますが、
その友人は皆、TVを見ていないことで不自由していません。
また、情報に疎いわけではありません。
ここで冒頭に掲げたことに戻ります

TVはなくてもいいかもしれない

TVがないと今の私の家での視聴覚の環境がずいぶん変わります
もしかしたら新鮮な新しい暮らし方が見つかるかもしれません
それゆえにチョット考えてみたいテーマです

皆さんも秋の夜長にTV以外の過ごし方を模索してはいかがですか


追伸

正直言うと、ココまで偉そうに言いながら
TVを断絶出来ない私もいるのです。
やっぱり日曜日にサザエさんは見たいし・・・
でも、ココにイキオイで書いてみました。

我が家の食卓のトナリには25型のテレビが
アタリマエのように居座っています。

2002.10