くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――
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くつを脱ぐという日本文化
日本ではアタリマエですが、家で靴を脱ぐという民族は
世界中を見渡しても珍しいのです
私がずっと気にしていることなのですが
この靴を脱ぐという文化、
おそらく日本人の美意識にも影響を与えています
皆さんも部屋を歩いていて、
板張りの廊下と畳の和室とカーペットの洋室の区別は
足の裏の感触でわかることでしょう。
床に小さなセンベイのかけらが落ちていても
踏みつけたら発見するでしょう。
無意識に足の裏の触覚器官が繊細に物をさぐっているのです。
日本人は、靴を履いて生活している国の人たちよりも
繊細な感受性を持ち合わせているように思います
そう考えていくと、通常住宅の床に使う
合板のフローリングというものは
木ではありますが表面がコーティングされていて
足ざわりは木ではなくてプラスチックです。
手入れが楽であるとはいえ少し残念です。
これが理由ではないでしょうが
最近は床にムクの板を使うことも“ブーム”になっていることは
とてもいい現象だと思います。
なにはともあれ、これからも『足の裏の感性』を
大切にしていこうと思っています。
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そろそろハダシの方が気持ちが良い季節です
たぶん健康にもいいし、足の裏の感性も磨けます・・・
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