くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――

vol.6

住宅は商品ではアリマセン


住宅は商品ではアリマセン
よく住宅を、クルマと同じような『高額商品』として
とらえがちですが、やはり根本的に違います

一般的な商品は買った時が一番キレイで価値が高く、
時が経つにつれ、だんだん価値が下がっていきます。
住宅は違います、買ったときから
時を経てだんだんとよくなる べき ものです
ここが住宅と商品との大きな違いだと思っています。

そもそも住宅は簡単に買い換えたりするものではないのです。

家は昔、普請(ふしん)するという言い方をしました。
そもそも住宅に 買う という概念がなかったのです。
『家づくり』はいつから
『家購入』にかわってしまったのでしょう・・・

こんなことを今さら言うなと思われる方も多いでしょう。
しかし、あえてここを確認しながら
『住む』ということを考えていくことが重要に思えるのです。

1997年に完成した児玉邸は、若い家族と共に成長し、
年が経つごとに、インテリアや庭が充実してきています。

なお、児玉邸についての詳細はここをクリックして
『ふじたに建築設計室』へお入りください

2001.03