くらしのなかで
―― 建築家の視点から ――
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モノと上手に付き合うこと
現代の日本人は、どうもモノを持ちすぎているという実感がある
ほとんど使わないモノをたくさん持ち、
そのモノに振り回されていることも多いのではないか
モノに対して良く働くのが
* これは、いつか使うことがあるかもしれない
* とりあえず置いておくことで安心するのです
というような論理。私も両親からよく聞かされるコトバだ・・・
これはずいぶんお金のかかる話であることにお気付きか??
例えば、坪単価50万円で家を新築したとする。
そして六畳間(3坪)が全く使わないモノの物置に
なってしまったとする (これは実際、非常に多い例なのだ)
すると、モノを置くという安心に150万円かけたこととなる
更に、この一部屋にモノが全てまとまることはまず無い。
モノが日常の生活空間にも溢れ出し、
モノの隙間で狭く暮らすことにもなってくる
決して捨てることが正義とも言い切れないが
モノに振り回される結果、生活にマイナス要素が入るくらいなら
思い切って 『モノを捨てること』 を考え直すことも必要であろう
ただでさえモノがあふれているこの世の中。要は
“ちゃんとモノを管理しながら、モノと上手く付き合うこと” が
要求されていると考える。
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物置になってしまった部屋
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