近長谷寺「春季厄除大会式」(リポート)  2001.02.20 


 平成13年2月18日、多気町長谷地区にある「近長谷寺」において「春季厄除大会式」開催されました。
 当日は本尊である「十一面観音菩薩立像(像高6.6m)」を終日開帳し、厄除け祈祷、護摩法要などが行われました。
 本年は、「春季厄除大会式」当日が日曜日となったことや、近年にない好天に恵まれ、延べ600人以上の参詣者で賑わいました。
 その模様を、写真を交えてご紹介させていただきます。

Photo:準備が進む「一八会」テント  午前8時過ぎより、境内にて「春季厄除大会式」の準備が始まりました。のぼりを立て、バザーのためのテント設営や修験道会による柴灯護摩などの準備が、地元長谷区(一八会)や多気町商工会のスタッフの方々により、手際よく進められ、1時間半程で準備万端整いました。さあ、あとは参詣者の方々をお迎えするだけです。

 
(写真は、準備が整った「一八会」販売コーナーです)
Photo:本堂前で般若心教奉納  午前11時、三重修験道会の皆様による「柴灯火護摩」が始まります。先ず始めは、本堂前において、十一面観音様への般若心経奉納です。

 
(写真は、三重修験道会による般若心経奉納の模様です)
Photo:紫灯護摩の模様  いよいよ「柴灯火護摩」が始まりました。
 参詣者も進行の様子を、固唾を飲んで見入っています。

 (写真は、三重修験道会による「柴灯護摩」挙行の模様です)
Photo:千樟会による抹茶の接待  一方、近長谷寺の庫裏では、特設の呈茶席が設けられ、多気町茶道クラブ「千樟会」の皆さんによる、抹茶の接待が行われています。多気町にお迎えしている国際交流員の「ヒラリー」さんも、日頃の腕前を発揮して、祈祷・祈願される方や多くの参詣の方に、奉仕していただきました。

 (写真は、ヒラリーさんの接待の模様です)
Photo:厄払いの餅投げ  皆さんお待たせいたしました!お待ちかね「厄払いの餅投げ」の始まりです。その前に一言。これからまいていただくお餅は、3年前に故郷づくりの一環として、地元長谷地区の新名所として創設しました「車田」(半径11メートルの車輪の形をした水田)でとれた餅米で作ったものです。また、12時と3時の2回に分けて、厄年者の方にまいていただきます。
 でもご安心ください。投げられた餅は、観音力(観音様のお力)により、天空で「福餅」に替えられ、参詣いただいた皆様方に、供物として振舞われますので、どうぞたくさん「福」を拾ってください。
 
(写真は、「厄払いの餅投げ」の模様です)
Photo:賑わう「一八会」バザーのテント  お昼を少し回りました。「厄払いの餅投げ」が終わったら、皆さんバザーのテントへ一目散。美味しい「うどん」、「甘酒」、「ぜんざい」がお待ちしておりますよ。しばらくは身動きが取れないほどの大盛況でした。併設の「多気町商工会」のバザーの好調で、品切れが続出。あわてて追加する一幕も!
 皆さんどうも有難う御座いました。お陰さまで完売いたしました。
 (写真は、賑わう「一八会」テントの模様です)
Photo:火渡り護摩の模様  少しお腹もふくれ、一息ついていただいたところかと思いますが、予定の1時になりました。只今から、再び三重修験道会の皆様による「火渡り護摩」を挙行していただきます。無病息災を念じ、燃え盛る火の中を渡っていただくものです。
 「どうぞ皆様、心の準備はよろしいですか?」

 
(写真は、「火渡り護摩」挙行の模様です)
Photo:火渡り護摩の模様  三重修験道会の皆様方に続いて、参詣者の渡り初めです。
 皆さんそれぞれ無病息災を念じつつ「火渡り」の儀式を体験していただいております。
 昭和の始めまでは、地元長谷地区の修験者により挙行されていましたが、その後長い間途絶え、10年程前から三重修験道会の皆様方のご協力で、この行事を復活することができ、以来、毎年盛大に行われ、「春季厄除大会式」になくてはならない行事のひとつとなりました。

 (写真は、「火渡り護摩」挙行の模様です)
Photo:岡本兼務住職による護摩法要の模様  いよいよメインイベント「護摩法要」の始まりです。
 本堂において、当近長谷寺、兼務住職の岡本祐範による「護摩法要」の挙行です。
 当寺院は、真言宗山階派に属し、丹生山近長谷寺と称して、仁和元年(八八五年)伊勢の国の豪族「飯高宿禰諸氏」が、人皇五八代光孝天皇の勅願所として、内外近親等に勧進して建立されたもので、真言密教の流れを汲むものです。
 また、当日は、「厄除け」、「無病息災」、「学業」、「交通安全」など希望者ひとりひとりに祈願・祈祷を行っていただきました。

 (写真は、「護摩法要」挙行の模様です)

 このあと、3時に再び「厄払いの餅投げ」が行われ、滞りなく全日程を終えることが出来ました。これもひとえに、遠方よりご参詣いただきました皆様方の、ご厚志の賜物と感謝申し上げます。
 また、多気町観光協会、多気町商工会、千樟会の皆様方や、地元多気町はじめ関係各位に支えていただいたお陰と、スタッフ一同感謝いたしております。
 これからも皆様から親しまれ愛される催しといたしたく、今後とも末永くご支援・ご指導下さいますようお願い申し上げます。 (合掌)  〜 近長谷寺、大字長谷区、一八会スタッフ一同 〜

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