初心忘れるべからずということで?後の自分で再確認するうえでも、バイクと自分のことについて書き留めておきたいと思います。これからバイクを始められる方の参考にでもなればという思いもありますが。


 まず、最初にバイクに興味を持ったのは高校生の時でした。当時、三重県内では「3ない運動」というのがあって、高校生に免許をとらせない、バイクに乗らせない、バイクを購入させない、とかいう感じのものでした。よって、バイクに乗れるのは高校卒業してから。しかたがないので、捨ててある原付を拾ってきて修理しようかなあとかいうようなことを考えたりしながら、ミスターバイクなんかを読んでいました。50ccを手に入れることを考えていたので、モンキーが欲しいと思っていました。

 高校を卒業した先輩が、鈴鹿サーキット南コースで250CC、レプリカのレースをやっていて、休みの日なんかにつれていってもらったりしてました。90年当時はレプリカ全盛期からゼファー登場によりネイキッドへと流れが変わりだしたころでした。が、私はレプリカ派でしたし、私の中ではバイク=レースというイメージが固まっていました。早く走る、峠をせめる、情報や知識としてのバイクの楽しみ方もそういう世界しかありませんでした。田舎なので、本屋も小さなとこしかなく、バイク誌なんてほとんどおいてありませんでしたから。

 就職したらバイク免許をとる!と思っていました。
高校は就職希望者がほとんどでしたので、3年の
秋口から、ほとんどの生徒が自動的にとりあえず
自動車学校へ4輪免許をとりに通っていて、私も
そうしました。









 んで、就職。名古屋への配属になったのですが、面接の手紙をもらい、同封の地図をみると・・・名古屋市内といいながら、中心部の栄から30km以上はなれているじゃないですか!しかも、地下鉄も通っていない区・・・('A`)駅もないし、市バスも日に何本ってレベル。寮は栄に近いのに・・・。通勤には地下鉄で終点まで行き、JRに乗り換え名古屋市を一度離れ、そこから自転車で数キロ、市内へもどるというハードなもの。
 仕事終わりで通えるような車校もありません。週休二日ですが、土曜日はたいてい何らかの行事が入っていて拘束されていました。やがて、旧車(4輪)に興味が移行し、ルノーキャトルを購入。修理地獄の泥沼へ入り込み、バイクからは遠のいていきました。


 その後、事故2回をかさね、すっかり安全運転になり、時は経過・・・。10年以上たって、結婚し、転勤して、家を建て、子供も生まれとすっかりおやぢの仲間入り。
 転勤した職場に新しくやってきたバイトさんがホンダFTRに乗ってきたのがきっかけで、久しぶりにバイクの話をするようになりました。この方はひとつ年上の女性で半年くらい前に免許をとったばかり。私は最近のバイク事情もわからず、FTRはおろかTWすら名前もわからないような状態。車校に掛かる費用なんかを聞きながらバイクの免許欲しいなあとか社交辞令のように話をしていました。


 そんな時、たまたま見ていた過去の年賀はがきの中に高校時代からの友人RALRAL君からのハガキが。彼とは20歳くらいのころ同じく高校で同級生だったK本氏と飲みに行ったりしていましたが、私の結婚式の二次会に来ていただいてからは、連絡していませんでした。彼とバイクが写っている年賀ハガキをよく見るとホームページ「Run to hard」のURLが。さっそくアクセス。すると、そこには私の知らないツーリングライダーとしてのRALRAL君が。今まで、バイクといえば攻める走りという楽しみかたしかしりませんでしたので、こんなバイクとの楽しみ方もあるのかと思いました。


 バイクから興味が離れてからは、本屋でも雑誌を手に取ることもありませんでしたし、バイクで組合の会議などにくる同期とかみても、うらやましいとか全く思わないどころか、「バイクに乗っている自分がかっこいいとか思ってるんじゃないの?」ってな感じで馬鹿にすらしてたくらいです。ウエアーもツナギしかしらなかったので、防寒ジャケットきているのを見て、寒いからスキーウエア着てんだと思っていました(^^;
 それが、上記のようなことが重なって、眠っていたバイク乗りたいという思いが再燃してきました。しかし、それには越えなければならないいくつかの問題があります。

 1・お金の問題

 2.・嫁さんの同意の問題

 3・車校への通学問題

  当然、車校へいくのにも12万くらいの費用がかかります。免許とったらバイクもいるし、ヘルメットや服、靴、グローブなどもろもろの出費が・・・。しかし、ここ1・2年の間に家を建て、子供も生まれ、嫁の軽自動車も買い換えたばかり。当然、家計からの出費は無理。補助もありません。これらの費用を自力でまかなうしかありません。こずかいは月2万円。しかも、ガソリン代込み!!昼食も愛妻弁当ではないのでコンビニとなりますが、これもけっこうな出費。毎月赤字くらいです。田舎に転勤になったので、飲み会などがなく、出費も減ったとはいえ、小遣いからコツコツ貯めるなんてのは無理!

 嫁さんも、バイクみたいな無駄なものは当然反対。金銭的な問題だけでなく、安全面でも心配とのことで。まあ、当然ですよね。それを説得しなければ。
 んで、車校へ行くにしても、子供はまだ1歳前。車校へいっている間は嫁さんにみてもらう必要があります。仕事は日曜・祝日関係なく出勤で、休みはバラバラ。ほとんどが1日だけで、2日間連休ってのは月に1、2回しかありません。1日だけの休みだと、病院や買い物など、その日のうちに済ませたい用事があってすぐに1日が終わってしまいます。しかも、車校は車で1時間以上離れた場所にしかありません。朝一から通っても、半日はつぶれます。家庭の用事を優先させながら、車校の空き時間と調整していたら月に1,2回しか通えず、半年フルに通うことになりそうです。なるべく家族に迷惑はかけたくはありません。


 うだうだと考えながら日にちだけが過ぎていきましたが、日増しに思いは強くなり、ネットオークションなどで資金をかせぐことにしました。(私の勤務先は副業禁止なので。)趣味でやっているギターやベース、友達が持ってきたUFOキャッチャー系の景品なんかをどんどん出品しました。やがて、なんとか車校くらいは通えるほどの資金がたまりました!!

 その間にも、嫁さんの機嫌の良さそうな時を狙っては、懇々と説得を。

 「バイクなら車検ないし(250cc以下)、燃費もいいからガス代浮くし。(実際はそんなに良くないですが。)」
 「ミニバンとか買っても、通勤に使っていたら、あっという間に走行距離が10万kmになってしまうし、バイクを使えば車も長持ちするし。」
 「子供が二人目できたら免許とるなんて難しいし、今のうちにとっておいたら、今後、仕事でも役に立つかもしれないし。」
 「車校とかの費用は俺が全部自腹で出すから、給料とかいっさい関係ないし。」

などなど、これも2ヶ月以上かけて少しずつ洗脳するかのごとく、最後には免許とりに行くのは当然みたいな雰囲気にまでもっていきました。まあ、いまだに反対は反対ですが。
 それから約2ヶ月かかって免許を取って現在にいたってます。

 なんだかんだ言っても車校に行ってる間、子守などしてくれていた嫁さんに感謝です!!
 
 

私とバイクの記録 

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