クラッチワイヤーへの注油
まず、ハンドルカバーを外します。次にクラッチレバーの根元についているツマミ(小さいほう)をプライヤーなどでレバー寄りまでひねり、ワイヤーの遊びを最大にします。この際に大小両方のツマミの欠いてあるミゾが外側へ平行なるようににそろえます。
で、切り取った袋の先っちょもワイヤーが通るくらいの穴をあけます。それをワイヤーに通してオイルが漏れないように根元を輪ゴムでしっかり縛ります。(イラスト左参照)
ワイヤーを真っ直ぐに立てて、穴へ向ってスプレーを注油します。今回はクレ556の高いバージョンをつかいましたが、本当はワイヤー専用のケミカルがよいそうです。
ガソリンコックの下にクラッチワイヤーの根元があるので、そこから油がでてきているか確認します。漏れた油はしっかり拭いておいてください。
それと、左写真赤矢印の部分、ワイヤー根元のとこにもグリスを拭いてやります。クラッチレバーを握ると動く部分があるのでそこへスプレーして、余分なグリスはふき取ります。
あとは、ワイヤーを外したときと逆の順序で戻していけばOKです。
戻す際にはクラッチレバーの根元もグリスアップしてやります。
後は、レバー根元のツマミをまわしてレバーの遊びを調整します。遊びは必ず少しは必要ですので、自分の好みにあわせて微調整してください。
終了まで10分くらいでできます。私のセローの場合はビニールやインジェクター使わなくても直接穴へスプレーしてやれば十分浸透しそうです。
アクセルワイヤーへの注油
@ワイヤーホルダーをとめているビスを外します。
A裏側のビス2箇所をはずすとカバーが取れます。
Bホルダーにかかっているタイコを抜いてワイヤーを外します。
Cワイヤーに給油します。ワイヤーの根元、キャブレター側からグリスがでているのを確認します。
D今回はアクセルレバーの根元にもグリスを塗りました。写真は塗りすぎです。
E 抜いたグリップを戻す前に、スロットルホルダー(グリップの筒の中)を清掃し、グリスを塗ります。タイコがひっかかる部分もグリスアップします。
ハンドルも清掃します。
スロッルホルダー内に塗布するのは一般の防錆潤滑剤よりも粘度の高いメンテルーブを使いました。
後は、外すときと逆の順で、ワイヤーのタイコをかけて、ホルダーをつけます。
Fアクセルが正しく機能するか確認しつつ、ワイヤーの遊びなどを点検します。遊びは2〜5mmの範囲とあります。
今回はスロットルの回し具合を自分の使い道に合うように、固定する角度を調整しつつ取り付けました。カバーのビスはレバーが邪魔になるので、スタビ(短い柄のドライバー)を使用しました。
クラッチレバー交換
南海部品で購入したキタコの945円の安いレバー。
社外品は形が違うので、注意が必要です。私のセローも当初は社外品がついていたのですが、レバー内のスプリングがあわずにブレーキランプがつかなかったみたいです。
左がキタコの新品、右が純正。
写真は暗い中撮影したのでわかりにくいですが、新旧レバーを重ねてみました。手前が曲げてしまったものです。これはこれで、林道走行時にはやりやすいのですけどね。